文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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福田和也は、何故、安倍自民の「イヌ」に成り下がったのか?


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扶桑社に「spa」という週刊誌があり、そこに福田和也坪内祐三の世相対談「これでいいのだ!」が連載されているが、以前は時々覗いていたのだが、ピントのはずれた議論ばかりでつまんないので最近はほとんど見ることもないのだが、今日はたまたま参院選挙の公示日でもあり、冷やかし半分にちょっとコンビニで立ち読みしてみた。すると驚くことなかれ。福田が、「消えた年金問題」の本質は仕事をサボっている自治労とその支持政党である民主党の問題であり、「朝鮮総連ビル偽装登記」問題は緒方元公安調査庁長官等二、三人の個人的な「詐欺事件」である、と安倍自民党の垂れ流している情報操作用の「官邸情報」を、まったくそのまま主張しているのを目にして、思わず卒倒しそうになった。福田和也と言えば、ひところは、保守論壇の若手のエース格として保守論壇だけでなく左翼革新陣営からさえ、一目置かれ、次代の政治評論を担う中心的な論客として注目されていたと記憶しているが、最近、福田の政治的発言にはまったくキレがなく、その発言もほとんど目にすることもなくなった、と思っていたら、やはりそうだったのか、というわけである。福田は、小泉政権誕生直後は、小泉という政治家や小泉改革にかなり批判的だったはずだが、小泉政権が長期化するにつれてその批判もすっかりトーンダウンし、最近は、ほとんど批判らしい批判は聞かなくなったなー、と思っていたら、なんと、今や、小泉官邸の走狗どころか、安倍官邸の「走狗」にまで成り下がっていたらしい。福田和也の名前が論壇やジャーナリズムで影が薄くなり、消えていくはずである。確かに「消えた年金」問題の記載漏れの直接的な責任は、社保庁の職員、つまり自治労にもあるだろうが、しかし、「それを言っちゃ、おしまいだろう」という類の議論であって、つまり倒産した会社の社長が経営責任を忘れて、社員がサボルから会社がつぶれたんだと責任を社員に責任転嫁しているようなもので、それは国政を預かる一国の総理総裁や政権政党の政治家が嬉々として言うべきセリフではないし、ましや、その情報操作のための官邸情報を、政治評論家やジャーナリストが受け売りし、週刊誌などで垂れ流すべきことではなかろう。ということは、今や、福田も、安倍官邸の走狗としてテレビやラジオでタイコモチに忙しい電波芸者みのもんた」や「テリー伊藤」と変わらないということだ。雑文を書き散らしている間に、筆も頭も荒廃し、すっかり権力のイヌに成り下がり、そして今や安倍官邸のタイコモチ役を嬉々として演じているというわけか。哀れ、というしかない。人間って、そこまで堕ちれるものなのか……。ところで、「消えた年金」問題以上に露骨な安倍官邸の情報工作が、「朝鮮総連ビル偽装登記」問題であるが、この問題に関しても、福田は、誰もが信じていない、安倍官邸の擬似情報をそのまま垂れ流している。「朝鮮総連ビル偽装登記」には、政治的背景は何も無く、緒方元公安調査庁長官等の個人的な詐欺事件である、と。そんなうまい話を鵜呑みにするのは福田和也センセイぐらいだろう。「オフイス・マツナガ・ブログ」によると、取材に対して自民党平沢勝栄ですら、「参院選挙用のウルトラCとしての『拉致被害者帰国』というイベントを実現するために、北朝鮮に恩を売って見せたのが、朝鮮総連ビル事件は緒方元公安調査庁長官等の個人的な『詐欺事件』であり、朝鮮総連は被害者であるという物語……」だというような事を言っているらしい。つまり「『朝鮮総連本部の売買問題で悪いのは満井や緒方元公安調査庁長官であり総連側は被害者だった』というシナリオを作り、何とか北朝鮮をなだめようとした。」、そしてその見返りに、数人の拉致被害者を返して貰おうと企んだ…というわけである。むろん、北朝鮮は安倍官邸のその露骨な懐柔工作を無視したと言われている。当然である。ジョンイルは、安倍シンゾーほどバカではないということだろう。いずれにしろ、福田に、安倍官邸の一連のミエミエの政治謀略と情報工作が分からないはずがない。要するに、福田は、安倍官邸の情報工作の走狗に、つまり節操も無く権力のイヌに成り果てているということだ。福田和也よ、お前もか……(笑)。江藤淳が草葉の陰で泣いておるぞ……。

http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50396531.html

拉致被害者帰国」の情報は本当なのかどうか、安倍晋三総理の元家庭教師で現・平沢勝栄内閣副大臣に聞いてみた。


「マンギョンボン号で拉致被害者が日本に帰ってくるなんて500%ない」
 とあっさり否定されてしまった。
「実際、官邸では参議院選挙で自民党の劣勢が噂されているので、何とかこれを逆転する事はできないかと考えているようだ。
 それには選挙期間中に『拉致被害者帰国』というウロトラシーを演じることが一番と井上政務秘書官を中国にとばした。
 井上政務秘書官は中国で『何とか拉致被害者の帰国をさせてくれないか』と打診したそうだ。
 その前提として『朝鮮総連本部の売買問題で悪いのは満井や緒方元公安調査庁長官であり総連側は被害者だった』というシナリオを作り、何とか北朝鮮をなだめようとした。
 ところが、現実には『拉致問題横田めぐみを返さない限りあの人はどうした、この人はどうした』と北朝鮮に取っては全くのエンドレスになる。
 北朝鮮はそんなことより『アメリカは経済制裁を解除した』し、韓国は食糧支援や重油の供給支援してくれる。
 むしろ北朝鮮は、
『拉致、拉致とうるさい日本は六カ国協議に邪魔でしかない』と思っている。
 そんな国際情勢なのに『参議院選挙で自民党が大変だから拉致被害者を何人か帰してくれ』なんて言う日本を北朝鮮が相手にする事はない。
 官邸はしきりに『拉致被害者が帰ってくる』などという情報を流して参議院選挙を有利にしようとしている、これは全くの間違い。
 参議院選挙は自民党の政策を訴え正々堂々と戦えばいいんだ」

 選挙と言うのは「生きるか死ぬか」の大戦争
「いやだ、いやだ」と言ってきた北朝鮮に頼ろうとする安倍晋三総理はますますドツボに嵌っていく?

取材:辻野匠師