文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

植草裁判の証人は替え玉だった!!!!!!

不思議な裁判である。被害者や目撃証人、逮捕協力者などがなかなか裁判に出廷しなかったというだけでなく、出廷して証言してみてもその証言は矛盾だらけで論理的破綻は明らかで、まったく辻褄が合わない。にもかかわらず、裁判は検察側や警察側のペースで順調に進んでいるかに見える。これらの論理的破綻は明らかな証言を基に、有罪に強引に持っていこうとしているのだから笑わせる。しかしこれが、政治的謀略に基づく冤罪裁判だと言う見地から見ると、すべての疑問はたちどころに氷解する。

     K証人が替え玉であるという決定的証拠



公判に登場した3名の証人は


平成18年12月20日 T証人尋問(検察側証人)
  これは、植草氏が痴漢をしているところを目撃したと主張しているT氏の証言。


平成19年1月15日 A証人尋問(検察側証人)
   A氏は、事件の日、駅事務室から警察署まで植草氏を運んだ警官である。


平成19年3月28日 K証人尋問(弁護側証人)、被告人尋問
   K氏は、事件の日電車に乗り合わせていて、植草氏を逮捕し、駅事務室に運んだ人



 事件の2日後、Tという男が、事件を目撃したという電話を警察に掛けてきた。彼は12月20日に検察側の証人として目撃証言をしているが、彼の証言は証拠として採用するには、著しく信頼性に欠いている。例えば、被害者女性は、スカートの中に手を入れられたと証言しているが、彼は入れていないと言っているし、その他矛盾点は至る所にある。しかし、彼は検察に4回も行き、蒲田警察に6〜7時間もいたということだから、この事件の警察側の内部事情をよく知っているのは、間違いない。彼は、植草氏を逮捕したのは、「私服の男」だと証言した。つまり私服警官だったと言うことだろう。警察にとっての極秘事項が、何と検察側の証人によって暴露されてしまった。前回の品川手鏡事件も、植草氏は、私服警官3名に横浜から品川まで尾行されていた。今回も私服警官に尾行されていて、事件をでっち上げられたと考えるのが自然ではないか。そういえば、今回、被害者とされる女子高生も発言はまるで婦人警官だから、一緒に尾行していたのではないだろうか。
 もしそうだとすると、この逮捕者は公判に出てこないだろう。私服警官が尾行していたら、でっち上げがばれてしまうから、きっと替え玉が出てくるだろう。このように考えていたら予想通り、3月28日のK氏の証言は、彼が替え玉だということを証明した。
 決定的な証拠は、速記録の次の部分にある。


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K証人 駅員さんは途中まで迎えに来てくれましたが、押さえてくれるのかと思ったら、押さえずに、「こちらへどうぞ」と方向を示してもらったので、最後まで僕が事務室まで連れていきました。
弁護人3 途中から駅員が来たということは、駅事務室がどちらの方向にあるかは、証人はご存じだったということになるのですか。
K証人 いえ、わからなかったので、途中で周りにいる人に「呼んでください」といったら、駅員さんがそのうち駆けつけてきて、「こちらへどうぞ」と方向を示したということです。
弁護人3 そうすると、ホームにおりてから、しばらくしてから、やはり駅員を呼んでくださいということをいったわけですか。
K証人 はい。抵抗が激しかったので、呼んできていただいて、それで押さえた方が楽だと思いました。
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 この証言通りなら、電車がホームに着いてから駅事務室に着くまで最低でも5〜10分は掛かったのは間違いない。蒲田駅に電車が着いたのは10:18であることは、誰もが確認している。植草氏を駅事務室に連れて行き、そこから警察に連絡が行き、最終的に近くのパトカーにいた青木巡査に連絡が行ったのが10:21、青木巡査が駅事務室に到着したのが、10:30であったというのが、A巡査の1月15日の証言である。つまり、電車が着いてから、近くをパトカーで巡回していた青木巡査に連絡が行くまで、僅か3分しか掛かっていない。もし、K氏の言うように、ホームに降りてから暫くしてから、駅員を呼んできて貰っていたら、それだけで3分以上かかってしまうから、絶対無理だ。K氏は電車の中から警察に電話をしなかったし、乗客の中にも電話をした者はいないと証言した(速記録参照)。
 植草氏も、逮捕者は駅員を呼んでいないし、駅員は来ていないと証言している。K氏が替え玉なら現場にいなかったから、植草氏が恐ろしいスピードで駅事務室に運ばれ、直ちに警察に連絡された事実を知らないのだ。
 これがでっち上げでなかったら、乗客が植草氏を実力で駅事務室に運ぶということは絶対にあり得なかった。K氏は、痴漢行為を見ていない。もし、植草氏が無罪になれば、彼は刑法 220 条逮捕監禁罪で3ヶ月以上5年以下の懲役に処されることになる。K氏自身が認めているように、植草氏は逃げようとしていなかった。顔を知られている著名人は逃げても何の意味もない。5年以下の懲役刑の危険を冒してまで実力行使をする乗客などいるわけがない。植草氏は女性と話をさせるよう要求していた。女性はなぜ逮捕するのか、植草氏に説明をしていない。なぜ自分が逮捕されるのかを聞く権利があるのは当然だろう。憲法第三十四条には、「何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない」とある。
 K氏の証言だと、被害者女性との会話は


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K証人 「触られたの」
女性  「はい」
K証人 「突き出すの」
女性  「はい」
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 たった、これだけの情報で、K氏は逮捕し、植草氏に女性と一切話をさせないことを決心したそうだから、まさに憲法違反だし、人権蹂躙だ。植草氏は逃げようとしていなかったのだから、現行犯逮捕の要件を満たしておらず、不当逮捕だろう。K証人が本当に通りすがりの乗客なら、たったこれだけの情報で、実力行使はあり得ない。
 K氏が替え玉であるという証拠はまだまだある。
①K氏は、弁護人から事件当日、植草氏が酒に酔っていたのかと聞かれたとき「酔っている印象はなかった」と証言した。しかし、この逮捕者は警察での調書に「植草氏が酔っていた」と答えていた。この矛盾だけでも、K氏が替え玉だと分かる。追求されれば、言い訳はするが、それでは遅い。
②K氏は公判の前、N弁護人に対し「被害者が振り返ったときに、被告人は被害者の右斜め後ろにいて、1〜2歩後退することもなく、近くのつり革につかまってうつむいた」と述べていた。これは本人も認めると公判で証言した。しかし、公判でN弁護人に同じ質問をされたとき、次のように答えている。


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○N弁護人 あなたがごらんになったときに、その男性がつり革につかまっていたかどうかというのは記憶されていますか。
○K証人 つり革にはつかまってなかったです。
○N弁護人 つかまっていなかった。
○K証人 はい。
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 証言を翻しているのは明らかだ。つまり、つり革につかまっていたのなら、痴漢は難しいだろうから、つり革はつかまっていなかったことにしようと考えたのだろう。現場にいなかった替え玉にしてみれば、どちらでもよいことなのだ。

 K証人が、替え玉ということは、この事件全体がでっち上げだということを証明するものである。

 今回の痴漢被害者とされている女子高生も、明らかに嘘を言っている。事件当時、植草氏は傘と重さ4kgのカバンを持っていたことは、それらが警察に押収されていることから、間違いない。泥酔状態にあった植草氏が、このような荷物を持ったまま、両手で女性の尻を2分間も触ったという主張自体が、すでに不自然である。この女性は、「彼が、指を折りたたむようにして、スカートをたくし上げた」と語ったし、傘の位置まで言及している。しかし、自分の後ろで、スカートに触れた男性の指の形や傘の位置を確認することは、絶対に無理だし、弁護側の作成したビデオでもこのことが確認された。もし、この女性の目が後ろに着いていたとしても、酔っぱらいが、スカートをたくし上げようとしたら、逃げるか、スカートを押さえるかするに違いない。満員電車ではなく、いくらでも自由に動き回ることができたことは誰もが認めているのだから。この女性は、何と2分間もスカートをたくし上げられたまま、触ることを許したと自分で証言している。スカートに手を入れられたまま、2分間もじっと動かないでいたというのは、あまりにも不自然だ。回りに沢山の乗客がいたのに、公判で証言した証人も含め、スカートがたくし上げられたという光景を目撃した人は誰もいない。
 恐くて逃げられなかったというわけではない。K氏に言わせると、彼女は植草氏に対して「やめて下さい」「子どもがいるのに恥ずかしくないのですか」「謝ってください」「次で降りて貰いますから」と告げたという。恐怖に怯えた様子は全く感じられない。むしろ婦人警官による命令という印象を受ける。直ぐに彼女は自分のパンティーを繊維鑑定のため、警察に提出している。普通の高校生なら絶対やらないだろう。