文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

安倍の猿芝居ですね、コレ? 「渡辺さん2児拉致、首相「徹底捜査行う」」 なんて・・・。

拉致問題を人気取りに利用して総理総裁の椅子を掴んだ安倍にとって、いつまでも拉致問題は手放せない政治ネタなのだろう。オン・カホー来日を歓迎しない一部保守勢力に向かって、リップサービスとして、「渡辺さん2児拉致、首相「徹底捜査行う」」なんて、心にもないインチキ発言をする必要があったということだろう。そもそも「渡辺一家拉致事件」そのものが政治的演出である。考えもみよ。何故、今、このタイミングで、「渡辺一家拉致」という事件情報が公開されたのか。「渡辺一家拉致」が、昨日や一昨日起こったとでもいうのか。すでに何十年も前に起こり、警察も政府も早くから知っている情報だろう。とすれば、とっくの昔に情報公開されてもよかった事件だろう。しかし、渡辺一家拉致事件の情報公開と安倍の「徹底捜査宣言」は、今、なのだ。今、でなければならなかったのだ。オン・カホー来日事件にかぶせるひつようがあったのだ。ということは、オン・カホー来日で、拉致問題靖国問題従軍慰安婦問題も帳消しということだろう。安倍は、靖国参拝はしない。従軍慰安婦問題では河野談話村山談話以上に低姿勢で謝罪し、拉致問題は棚上げ…ということだろう。それにしても、こんな猿芝居を誰が仕組んだか。言わなくても、分かる人にはわかるだろう。重要で、微妙な政治問題、あるいは政治危機が発生するたびに、誰かがスキャンダルや破廉恥犯罪に巻き込まれ逮捕される…という政治謀略。たとえば、小泉や安倍が、政権維持のために政治利用してきたのが、拉致問題なのだ。とすれば、はっきりと、拉致問題の解決を阻害しているのは安倍である、と言うべきだろう。やる気のない「徹底捜査宣言」なんて、サルにもできるのである。ところで、オン・カホーの北京オリンピックへの「天皇招請」発言は、政府も外務省も、事前には知らされていなかったというが本当か。何処まで抜けているのだろう、安倍は。それでもはしゃぎまくっているのだから、世も末である。日本は「上から下まで、サル天国だなー」と思いつつオン・カホーは帰国したことだろう。

渡辺さん2児拉致、首相「徹底捜査行う」

 安倍晋三首相は12日夕、警察庁が渡辺秀子さん母子失跡事件で子供2人を北朝鮮による拉致被害者と認定、捜査本部を設置したことについて「私の政府の方針としては、拉致問題について徹底的な捜査を行っていくということだ」と強調した。官邸で記者団の質問に答えた。

 塩崎恭久官房長官はこれに先立つ記者会見で、「わが国の法を破って子どもを連れ去ったとすれば極めて遺憾だ。決して許されることではない」と北朝鮮を強く批判。2人の子供が朝鮮籍のため、拉致被害者支援法に基づく認定対象とならないことに関しては「認定の有無にかかわらず、政府として正面から取り組む」と強調し、真相究明に取り組む姿勢を示した。

sankei-web(2007/04/12 21:02)


塩崎恭久官房長官よ、「わが国の法を破って子どもを連れ去ったとすれば極めて遺憾だ。決して許されることではない」と言う前に、することがあるだろう。おまえら、サル軍団が政権にいつまでも居座っていること自体が「極めてイカン」なのだ。