文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

安倍は天皇まで、日中友好の政治ショーに利用するつもりらしい。


オン・カホー来日にあたって、破顔一笑、一人舞い上がって、はしゃぎまくっているのが安倍である。このオン・カホー来日が、支持率下落に苦悩する安倍の人気取りと、国内政治の重要問題から国民の目をそらさせるために仕組んだ、めくらましの政治ショーであることはまちがいないが、問題は、安倍が、この愚劣な日中友好の政治ショーのドサクサの裏で「国民投票法案」を強行採決したり、突然、子供二人の拉致と母親の殺害という新しい拉致問題を暴露し、大騒ぎして、いわゆる「拉致を政治利用」していてるだけではなく、畏れ多くも、天皇まで引っ張り出して政治利用しようとしていることだろう。早速、オン・カホーは、天皇と会見し、北京オリンピックへの招待を口にしたらしいが、いい加減にしてもらいたい。石平は、「日中友好が日本を滅ぼす」と言うが、まさしくその通りだろう。頭も軽いが尻も軽い安倍の、おいしそうなものがあると何にでも食いついて、後で後悔して慌てふためく「ダボハゼ外交」の典型例だろう。たとえば、官房長官時代には拉致問題で功をあせって、キム・ジョンイルに、「拉致問題は私に…、そうすれば後はなんでもやります…」という怪しい密書を送り、それをCIAとジョンイルに暴露されて、大恥をかき、今やブッシュからも見捨てられて孤立無縁の安倍…。アメリカが駄目なら、後は中韓土下座外交でもいいや…(笑)、人気さえ回復すれば…というわけで、日中友好の猿芝居となったわけかな。しかもこの日中友好政治ショーの日本側の主役は、安倍でも天皇でもなく、なんとあの池田田吾作先生らしいというオマケつきだから笑わせる。僕は、池田センセーの地声なるものを初めて聞いた。そして、ああ、これが今の日本の本当の天皇なのか…と思い、愕然とした。これこそ、安倍が仕組んだ政治ショーのハライトだったであろう。安倍も天皇も、池田センセーの「パシリ」役でしかないように、僕には見えたのだが、僕の見方は間違っているのだろうか。

2007/04/12-20:41
天皇陛下北京五輪招請=会見で中国首相−

 天皇陛下は12日午後、皇居・宮殿「竹の間」で来日中の中国の温家宝首相と会見された。陛下が温首相と会うのは1992年の江沢民総書記(当時)の訪日時以来2回目で、単独では初めて。温首相は来年開催される北京五輪での訪中を招請した。
 宮内庁によると、会見は予定より10分延び約30分間行われた。天皇陛下が冒頭、「今回の訪日を通じて日中関係が進展することを望みます」と話すと、温首相は「日本との友好交流を深めるために参りました。温かい歓迎を受けています」と答えた。
(時事通信)

そもそも、今、安倍が取り組まなければならないことは、「慰安婦に強制連行はなかった」と、今更総理総裁の立場にある人間が軽はずみに口にすべきでないことを口にしたことから始まった、米中合作という国際的な「従軍慰安婦騒動」の後始末だろう。しかし、安倍には、知ったかぶり「従軍慰安婦発言」の後始末など出来るわけがなく、安倍発言は後退に後退を重ね、今や「河野談話」や「村山談話」以上の土下座外交に追い込まれているというのが実情だろう。威勢よく「河野談話」や「村山談話」を見直す…なんて大見得を切っていた安倍がやっていることは、ただひたすら「河野談話」や「村山談話」を踏襲します、許してください、後はなんでもします…というサルにでも出来る屈辱的な「反省パフォーマンス」である。しかし、頭も軽いが尻も軽い安倍には、恥も外聞もないらしい。不用意な「従軍慰安婦発言」で今ごろは火達磨になっているはずの安倍、なんと、今度は天皇まで担ぎ出して日中友好の政治ショーらしい。まったく、やぶれかぶれ…、後は野となれ山となれ…もいいところだろう。やはり馬鹿につける薬はないらしい。ところで、オン・カホーの訪日と国会演説は、中国国内でもテレビ放送されているらしいが、それを見越してか、オンカ・ホーは国会演説で、「日本は戦後、平和発展の道を選び、世界の主要な経済大国、重要な影響力を持つ国際社会の一員となった。貴国の友好隣国として中国人民は日本人民が引き続きこの平和発展の道を歩んでいくことを支持する」との一段落を読み落としたらしい。後で、ちょっとしたミスで…なんて言って謝ったらしいが、そんなはずはない。用意周到に計画されていた「見落とし」だろう。知らぬは安倍ばかり…。いずれにしろ、何もかも「後の祭り」だろう。一方では、安倍が浮かれているうちに、東シナ海のガス田採掘は始まっているようだ。安倍は、これもパスだろうね(笑)。いずれにしろ、売国であろうが土下座であろうが、何があろうが、見境もなく一人、はしゃぎまくっているのは安倍だけだろう。さて、政府自民党のやることなら、人殺しでも戦争でも、要するに何でも擁護し、マンセーするだけの「保守派」ブロガーの諸君は、懲りもせずに、またまた、安倍の「対中土下座外交」に拍手喝采しているのかな…(笑)。それとも、みんなお揃いで、なかよく沈黙(パス)すか…。

2007/04/12-23:41
国会演説、一部読み落とし=後で「日本の平和発展支持」強調−中国首相


 中国の温家宝首相は12日午前の国会演説で、用意された原稿から「日本は戦後、平和発展の道を選び、世界の主要な経済大国、重要な影響力を持つ国際社会の一員となった。貴国の友好隣国として中国人民は日本人民が引き続きこの平和発展の道を歩んでいくことを支持する」との一段落を読み落とした。
 中国外務省の劉建超報道局長は同日夜、都内での記者会見で「技術的な問題だ」と説明、「熱烈な拍手を受け、(その間に)段落を落としてしまった」と語り、うがった見方をしないよう求めた。
 劉局長によると、国会演説で読み落としたことを受け、温首相は日本経団連など主催の同日の昼食会で「日本は戦後、平和発展の道を選んだ。手を携え、中日は共に平和発展の道を歩む」と強調。中国国営新華社通信は読まなかった段落も含め、演説全文を配信したとしている。

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■オン・カホー歓迎ムードの裏で、こっそり「国民投票法案」を強行採決だって…(笑)。

国民投票法案、衆院委員会で与党案を可決 (2007/04/12 18:27)
 
 衆院憲法調査特別委員会は12日、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党、民主党の両修正案を採決し、自民、公明両党の賛成多数で与党修正案を可決した。民主党修正案は否決された。与党案は13日の衆院本会議で可決、参院へ送付される運びだ。これにより、国民投票法案の今国会成立は確実となった。
 
 与党は憲法記念日(5月3日)前の成立を目指し、参院での審議を急ぐ。昭和22年の憲法施行から60年目となる今年、憲法96条に基づいて国民が主権の行使に直接参加できる唯一の機会である国民投票の制度が、ようやく整う。ただ、同法の施行は3年間凍結されることから、初の国民投票が実現するのは早くても平成23年以降になる。
 
 この日は野党も出席して質疑を行った後、与党側が「審議は尽くされた」として採決を提案。野党側は強く反発し、中山太郎委員長に抗議する中、採決が行われた。中山委員長は採決後、記者団に対し「混乱の中での採決は残念だったが、国民の手に主権が確立される観点から正しかった。それを実現したことに誇りを持っている」と述べた。
 
 自民党は12年1月に衆院憲法調査会の発足以降、改憲案の発議に必要な3分の2以上の勢力形成が必要だという判断から、自公民3党による「協調路線」を重視してきた。自民、民主両党の特別委理事は12日午前も修正案の一本化交渉を続けた。ただ、民主党執行部は「わが党の修正点をすべて自民党が飲まない限り、妥協はない」と強硬姿勢を崩さず、自民党執行部も「民主党は政治的理由で小沢一郎代表が妥協を認めていないのではないか。審議引き延ばし策だ」として、修正協議を打ち切った。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/47359/
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070412/ssk070412001.htm

池田太作は、「庶民の王者」だって…(笑)。これは、俺が「日本国の天皇」ということかな…。

温家宝首相が創価学会池田大作名誉会長と会談 朝日 2007年04月12日20時51分


(略)
池田大作創価学会名誉会長(右)と握手する温家宝首相=12日午後、東京都内のホテルで
 池田氏は「閣下、光栄です。うれしいです。政治家でなくて庶民の王者と会ってください。庶民は大事です」
と話しながら首相と握手。首相の国会演説を「不滅の名演説だった」とたたえた上で、「氷を溶かす旅は大成功」と評価した。
  首相は「慈航創新路 和諧結良縁」(慈悲をもって新しい航路を開く。調和をもって良縁を結ぶ)との自筆の書を池田氏に贈呈するなど、和やかな雰囲気だった。
 創価学会によると、会談は中国側からの強い申し入れで実現したという。
(略)
http://www.asahi.com/politics/update/0412/TKY200704120252.html

■「中日友好」猿芝居の裏では、ホラ、東シナ海ガス田で、11日のHPで、生産開始だって…。わかりやすい田舎芝居だな。

<ガス田開発>「天外天の生産開始」…中国HPに記述後削除
4月12日19時41分配信 毎日新聞


 【北京・大塚卓也】東シナ海のガス田開発を進めている中国の国有石油開発大手、中国海洋石油が11日にホームページで公表した06年年次報告書で、日中中間線に近接するガス田の一つ「天外天(日本名・樫(かし)」の生産を開始したと記述していたことが分かった。日本政府は外交ルートを通じて同日中に中国側に事実確認を求めたが、中国外務省は12日、「状況に変化はない」と回答し、ホームページに掲載された年次報告書は同日朝までに削除された。
 「天外天」は、同海域最大の埋蔵量が見込まれる「春暁(日本名・白樺(しらかば))」などと並び、海底ガス田が両国中間線の日本側に達している可能性があるとして、日本政府は共同開発を提案、中国単独での開発中止を求めている。
 関係者によると、同報告では天外天のガス埋蔵量が348億立方フィートで、06年の生産量は日量400万立方フィートだったと明記された。石油も日量42バレル生産したと記載されていた。近接する「春暁」「断橋」などその他のガス田は「開発中」としている。
 中国外務省の秦剛副報道局長は12日の定例会見で、「一企業の開発活動は具体的に承知していない」とコメントを避ける一方で、「中国は、日本政府が(排他的経済水域の境界だと)主張する日中中間線を承認していない。中国の開発行為は日本と係争のない海域が対象で、正当な主権の行使だ」との立場を繰り返した。
(毎日新聞…最終更新:4月12日21時6分)