文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

憂国忌に900名が参加……。

25日、土曜日の憂国忌は、いつもの九段会館から今年は豊島公会堂に場所を変更して行われたが、ほぼ満員というより定員オーバーで、かなり盛況だったようだ。今年の憂国忌のメインテーマは村松英子さんの「薔薇と海賊」に関する講演と芝居の一部公開というものだつたが、岩田温君らの「日本保守主義研究会」の学生達による「檄」朗読に続いて行われたシンポジウムで、井尻千男富岡幸一郎藤井厳喜田中英道の各氏に混じって僕も登壇。ちょっとだけだが、「三島由紀夫と私」のかかわりなどを話した。一人一人の持ち時間は3分ぐらいだったのだが、ついついしゃべりすぎてしまったらしい。かなり時間をオーバーしていたよ、と言われて愕然。しかし、短時間の間に、かなり言いたいこと、言わなければならないことを話したような気がする。「僕は、元々は三島嫌いで、大江健三郎の大ファンだった……」と話した時は、かなり「受けた」(笑)ようだが、実はこれはマジな話。そもそも三島由紀夫自身が大江の文学的才能を高く評価していたことは、「川端の次のノーベル賞は大江君だろう」と予告していたことや、大江の「セヴンティーン」という山口乙矢をモデルにした右翼テロリスト小説を三島由紀夫が絶賛したことなどからもわかるはずだ。文学に精通した人にはこんな話は冗談でもなんでもない。というわけで、二次会の席で、「山崎君の話はよかったねえ。」と、西尾幹二先生に誉められてしまつた。二次会の席では、旧知の植田剛彦、井尻千男、西法太郎、石平、平田文昭中村一仁、西尾幹二藤井厳喜の各氏などとも懇談。翌日は、「大和正論の会」の予定があつたが、調子に乗って、西尾先生等ともう一軒。激論を闘わしつつ酔いも深まり、気がつけば、もう終電なし。ああ、明日はどうなることやら、と思いつつ、いつもの通り、ヤケツパチになって「後は野となれ、山となれ。」というわけで、某所に……(笑)。あっ、ついでに夢かうつつか、朗報あり。某社の「三島特集」の座談会に、西尾先生等とともに出演決定……。まさか、これ、夢の中の話じゃないだろうな、と思いつつ爆睡。「夜明けの来ない夜は無い」というわけで、翌朝は、朦朧とした頭のままで、神奈川県大和市へと向かったのであった。





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三島由紀夫研究会メルマガ」より引用。

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三島由紀夫の総合研究』 
   三島由紀夫研究会 メルマガ会報
     平成18(2006)年11月26日(日曜日)
  通巻第92号  
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 憂国忌に900名が全国通津浦々から参集して熱気
 三島由紀夫氏没後三十六周年を追悼

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憂国忌』は昨夕11月25日(土曜日)午後6時半から池袋東口
豊島公会堂」で開催され、凛列な寒さを吹き飛ばすように900名が
参加した。

 秋山駿がいみじくも指摘したように「死後も成長し続ける作家」であ
る。
没後、36周年、なお、祭忌にこれほどのひとびとが命日を忘れずに集
まるのだ。

 会は冒頭、黙祷のあと、開会の辞を篠沢秀夫学習院大学名誉教
授)、すぐに記念講演にうつり、女優の村松英子さんが「『薔薇と海
賊』をめぐって」熱演、講話のあと、来年予定されている公演の共演者
も登場した。
 大出俊、伊藤高、若柳汎之丞、村松えりがさわりの部分を熱演。会場
からさかんな拍手があったお。
さらに制作者の北村文典氏が登場し、劇と三島の関連についても説明が
あった。
 
休憩を挟んで檄文朗読となり、日本保守主義研究会の諸兄五人が熱気を
はらんでの朗読に会場からひときわ高い拍手が湧き起こった。

つづいてのシンポジウムは藤井厳喜田中英道富岡幸一郎、井川一
久、山崎行太郎、萩野貞樹、井尻千男の七氏が登壇し、司会は水島総
で組まれ、これも会場が一瞬シーンとなるほどの名講義がつづいた。
閉会の辞は文藝評論家の松本徹氏。

なお、講演内容はほぼ全てが、『月刊日本』で特集されるほか、
桜チャンネルが来週後半にほぼ二時間半の記録を放映する予定(これら
は詳しく決まれば弊紙で告示します。

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故三浦重周一周忌(早雪忌)の御案内



 謹啓 皆さまにおかれては御健勝のことと大慶に存じ上げます。
 昨師走、新潟の北岸壁で自刃した三浦重周氏(「重遠社」代表、三島
由紀夫研究会前事務局長、日本学生同盟元委員長、本名、三浦重雄)の
命日が近づいてまいりました。
 自決直後に東京で開催された「さようなら 三浦重周さん追悼の夕
べ」には全国から多くの皆さんが馳せ参じてくださり、厳粛なうちにも
和やかな追悼を行うことが出来ました。

 遺稿集第一弾『白骨を秋霜に曝すを恐れず』の発刊とともに有志数十
人が新潟の自決現場と菩提寺を訪れ、墓前に供えて参りました。また読
者の皆さまから感動の便りが多数寄せられました。
そこで、重ねて遺稿集第二弾が企画され、多数の同士の協力により編集
を急いでいるところです。
命日にはこの遺稿集第二弾を見つつ、故人を偲んでいただきたく左記の
要領で「早雪忌」と銘打つひとときを開催することになりました。
万障お繰り合わせの上、ご参会頂けますよう謹んでご案内申し上げま
す。
                                
  謹言
   平成十八年十一月


とき   十二月十日(日曜日)午後三時
ところ  九段会館   地下宴会場
会費   おひとり   一万円(含む書籍代)
(遺稿集第二弾『国家の干城、民族の堡塁』をお持ち帰り頂きます)。

    
      早雪忌実行委員会
105―0003 東京都港区西新橋2―13―7
ササキビル2階B クレッソン研究所気付
電話 090―3201―1740
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(編集部から)小誌は「三島由紀夫研究会」および「憂国忌」の賛助会
員だけに限定せずに一般読者の皆さまからも、三島研究の論文、エッセ
イをつねに募集しております。
作品論、作品感想、読後感、政治論、芸術論。分野を問いません。ご投
稿をお待ちします。原則として実名。簡単な肩書きをつけて下さい。原
稿料はありません。三島文学批判も構いませんが誹謗中傷のたぐいの投
稿は採用しません。ゲスト寄稿者コーナーも常設しております。ご投稿
をお待ちしております。

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