文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

キレる竹中が脅えているものは?


久しぶりに「サンデープロジェクト」を見た。その中で面白かったのは、最近、何かとその動向が注目されている竹中平蔵だった。竹中は、最近の小泉内閣での孤立無援ぶりを隠すどころか、逆に自分が逆境にあることを暴露するかのように、経済諮問会議等における民間議員との路線対立や孤立を、民間議員の個人名を暗示させながら、激しく批判していた。


おやおや、竹中もずいぶんあせっているなー、というのが僕の感想だ。おそらく、竹中の周辺は、小泉内閣内部での孤立だけではなく、ホリエモンに続く村上ファンドの逮捕、そして村上ファンドへの投資が理由で日銀総裁・福井が受けている激しいバッシング…、次に逮捕されるのは、オリックス宮内義彦か、あるいは木村剛か、とまで言われ始めた捜査状況の進展などが理由で神経過敏になっているのだろう。


当然、宮内義彦木村剛の次に竹中の名前が登場してくるはずだ。今日の番組の中でも、木村剛についてどう思うかと質問されると、なかば激昂調で、木村の金融再生会議における功績を指摘しつつ、擁護していたが、いかに竹中と木村が一心同体であったかを、はからずも証明する結果になっていたのは、皮肉というしかない。


竹中は、小泉改革への反動減少が激しくなっていると認めた上で、その反動の特徴を、「官僚の復権」「反グローバリズム、反市場主義」「反世代交代」…と上げていたが、今頃になってそんなことを言うなんて、要するに「語るに落ちる」言うものだろう。今まで、そういう批判を、小泉との信頼関係を武器に黙殺し嘲笑してきたのが竹中だったはずである。追い詰められた今になって、そんな話を持ち出すなんて、所詮、「負け犬の遠吠え」と言う奴ではないのか。


グロバリゼーションの意味と必然性を、今、話題のサッカーワールドカップを例に出して、町内会の親睦サッカーが、ワールドカップレベルの世界水準のッカーに通用しないのは、当然だろう、だから経済のクローバル化も必要なのだ、と頓珍漢な説明をしていたが、日本経済と日本サッカーは同じではなかろう。日本経済は、少なくとも竹中や小泉が登場する以前は世界のトップレベルにいたのである。その世界トップレベルにいた日本の経済システムを破壊し、解体して、アメリカ・レベルへと引き摺りおろすことが、小泉や竹中の「構造改革」だったのである。

景気回復は小泉改革の成果だとうぬぼれていてるようだが、勘違いもはなはだしい、と言わなければならない。


話は変わるが、最近、この「サンデープロジェクト」に登場するようになった吉崎達彦とかいうエコノミストの言動が、どうも怪しい。吉崎は『アメリカの論理』というネオコン論でデビューしたエコノミストだが、明らかに、小泉、竹中路線の擁護者であり、弁護者であることがわかる。竹中のパシリ役として売り出している松原聡とかいう経済学者も怪しいが、この人も怪しいね。監視が必要だろう。




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