文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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3市長選全敗 安倍人気も沈没…。ポスト小泉から脱落。


●千葉補選や各地の市長選の結果が明らかにしたものは少なくない。それらについてはマスコミや評論家たちが分析するだろう。僕が指摘しておきたいのは、ただ一つだ。


ポスト小泉の有力候補と言われ続けて来た安倍晋三に、まったく国民的な人気がないと言うことだろう。僕が驚くのは、安倍が、官房長官という重職にありながら、国政をほったらかして、各地の市長選挙にまで選挙応援に頻繁に駆けつけていたらしいことだ。しかも駆けつけた選挙が「全敗」だったという事実。


これが何を意味しているかは明らかだろう。本人とその周辺の意欲ばかりが空回りしていると言うことだろう。これだけ、恥も外聞もなく、「総理総裁になりたい」と必死になっている政治家も珍しい。国政や国益より総理総裁という肩書きが優先しているようだ。本末転倒である。安倍にこそ、道徳教育や愛国心教育が必要なのではないのか。


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2006年04月24日 日刊ゲンダイ

3市長選全敗 安倍人気も沈没
 小泉政治の否定は千葉7区だけでない。同日投開票の3つの市長選でも自民党は大敗した。山口県岩国市では米空母移転の反対派の井原勝介氏(55)が勝利。安倍晋三官房長官までが異例の応援に駆けつけた東広島市でも中川秀直政調会長の二男(35)が落選した。さらに沖縄市長選でも民主・社民・共産党などが押す候補が自公候補の市長2世を打ち破った。してみるとポスト小泉の安倍長官の人気凋落は明らかだ。
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