文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小泉流謝罪外交の丸秘テクニック.(爆笑)…猛抗議のつもりが、一夜明

猛抗議のつもりが、一夜明けたら日中友好へ・….

呉儀中国副首相が小泉首相との会談を突然キャンセル帰国した問題で、大騒ぎしていると思っていたら、今朝の新聞によると、日本政府は事態の沈静化と「火消し」に躍起になっているらしい。いかにも小泉首相らしいやり方だ。拉致問題から反日暴動の処理まで、何回も繰り返してきた、表面的に(日本国内向けのパフォーマンス…)猛抗議する振りをしているうちにこっそり裏取引し、一転、謝罪と友好、話し合い路線への転換という、いわゆる小泉流謝罪外交のテクニックである。

中国副首相帰国問題、政府が沈静化図る方針
 中国の呉儀副首相が靖国神社参拝に関する小泉首相の発言に反発し、小泉首相との会談をキャンセルして帰国した問題について、政府は25日、批判の応酬で日中関係がこれ以上悪化するのは好ましくないとして、政府内の中国批判を控えるなど、事態の沈静化を図る方針を決めた。
小泉首相細田官房長官が同日午後に協議し、こうした方針を確認した。
小泉首相は25日夕、首相官邸で記者団に「(日中関係は)やはり友好重視、未来志向でいった方がいい」と述べた。靖国神社参拝については、「私は適切に判断する」と重ねて強調した。
細田長官は25日午後の記者会見で、中国の呉副首相の帰国問題に関する批判やコメントを控えることは、政府内の一致した方針として申し合わせる考えを表明した。
また、「日本政府の方針に応じて、中国政府も事態沈静化に協力するか」との記者団の質問に、「そう見ている」と答えた。
 (2005年5月26日0時39分 読売新聞)≫

しかし、今回の日本政府の方向転換の裏にはもう一つの問題も浮上してきた。呉儀は、首脳会談キャンセル帰国の直前、しっかりと経団連首脳との昼食会には出席し、日中友好をアピールしたらしいが、その成果が早くも実ったらしいのだ。トヨタ奥田碩は小泉に次のように進言したらしい。まったくこれぞ絵に描いたような売国発言であるが…。
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200505/sha2005052406.html

日本経団連奥田碩会長は23日、首相との会談をドタキャンして帰国直前の呉副首相と昼食会後、首相の靖国参拝について「個人の判断と国益を見ての判断は違うから、是非、両方の判断でうまく調整していただきたい」と、中国寄りとも取れる発言をした。昼食会で呉副首相は「トヨタは(中国進出で欧米企業より)出遅れたが、今は立派にやっている」などと評価姿勢を見せた>。

トヨタに関しては過去最高利益とか法人日本一とか騒いでいる記事もあるが、「トヨタ暴利を貪り、日本国滅亡す…」というのが現実だろう.それにしても奥田は、天をも畏れぬ蛮勇の持ち主だ.僕は、この話を読んで、すぐに、時期はずれの屈辱的な「日中友好」を小泉首相に進言して、自宅に銃弾を打ちこまれた小林某(富士ゼロックス)の事件を思い出したが…。奥田は大丈夫なのか。ミサワホーム事件でも竹中平蔵あたりと組んで乗っ取り工作で暗躍したらしいが・・・。