日琉同祖論と沖縄独立論と沖縄ナショナリズムー伊波普猷論(2)。
伊波は、大日本帝国による沖縄植民地化、つまり、琉球処分を「一種の奴隷解放」と賞賛し、「日琉同祖論」的言説を繰り返しながらも、一方では、「古琉球」論を根拠にした「沖縄ナショナリズム」の推進者でもあった。伊波の思想が「二重構造」と言われる所以である。しかし、伊波がどれがけ琉球や琉球王国の歴史を愛し、琉球王国の歴史を賞賛したところで、伊波がはたした政治的役割は、日本の沖縄支配を正当化する「植民地主義文化人」のものでしかなかったことも事実である。
伊波普猷の沖縄ナショナリズムは、1609の薩摩侵攻から始まり、明治政府による琉球処分までの時代を暗黒時代とみなし、琉球は、琉球処分によって薩摩支配を脱し、「古琉球」の古代琉球の栄光を取り戻したと見なす。伊波は、日本との対決を避け、琉球処分を正当化する論理を構築する。後に取り消すことになったとはいえ、伊波の沖縄ナシヨナリズムは矛盾に満ちたものであった。しかも、伊波普猷的琉球処分正当化論は、現在の保守論壇にまで続く「沖縄論」の定式を補強するものであった。
(続く)
2/18「翁長沖縄と共に闘おう!」東京大集会
2/18「翁長沖縄と共に闘おう!」東京大集会
すでにご案内している「翁長沖縄と共に闘おう!」東京大集会の登壇者が、国会審議等の関係で変更になりましたのでお知らせいたします。
日 時 平成28年2月18日(木)午後6時〜9時
場 所 豊島公会堂
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1−19−1
TEL:03−3984−7601講 師
小沢 一郎 氏(衆議院議員、生活の党代表)
山崎行太郎 氏(文芸評論家)
前泊 博盛 氏(沖縄国際大学大学院教授)
南丘喜八郎 氏(月刊日本主幹)
沖縄県選出国会議員
照屋 寛徳 氏
玉城デニー 氏
仲里 利信 氏
二見 伸明 氏(元運輸大臣)
平野 貞夫 氏(元参議院議員)
辻 惠 氏(元衆議院議員)
糸数 慶子 氏(参議院議員)
翁長 雄志 氏(沖縄県知事)
赤嶺 政賢 氏(衆議院議員)演 奏 午後5時45分〜 沖縄県出身のピアニスト・歌手による
出演:仲村渠(なかんだかり)真紀さん
真壁 康子さん資 料 代 1,000円
受付方法 当日会場にて
(事前申込不要 定員数になり次第受付終了)