文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「理研」よ、お前もブラック企業だったのか? 小保方晴子さんが、昨日、「理研」(野依良治理事長)に対して「不服申し立て」を行い、今日は、小保方晴子さん本人が、2時間以上の記者会見をおこなうそうである。

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しかし、それにしても、一人の若い女性科学者を、そこまで追い詰めなければならない日本社会とは、何か。僕は、これまで、女性の社会進出にも、フェミニズムジェンダー論議などにもたいして興味があったわけではない。それにもかかわらず、今回の「STAP細胞問題」と「小保方晴子バッシング」に、つまり、理研、そしてマスコミ、特に男女関係などを、有る事無い事、ろくな取材もせずに書き立てる週刊誌、そしてその背後に隠れてて何事かを画策しているらしものたちに対しては、無性に怒りが込み上げてくる。


ips細胞の開発でノーベル賞までもらった山中京大教授は、国会の何処かの委員会に出席して、研究ノートがどうの、最近の30代の研究者は未熟だのと、理研やマスコミと口裏を合わせたかのような発言をおこなっていたが、山中教授は、何が言いたかったのだろう、と僕は不思議に思った。


僕が、異様な「小保方晴子バッシング」に関心を持つようになったのは、小保方晴子さんが「若い女性」だからではない。僕が、最近、もうすぐ出版する予定の『柄谷行人論序説』との関連で、思想家、学者、科学者の在り方というものに興味があるからである。それは、具体的に言えば、マルクスマルクス主義者の差異、科学と科学主義の差異、あるいは研究開発と教育の差異というものに興味があるからである。


この問題が発生すると、現場の第一線にたって研究するわけではない二流、三流のエセ科学者たちが、ツイッターなどで、わけ知り顔に博士論文の書き方、そしてコピペ問題やパクリ問題を取り上げ、小保方晴子さんを誹謗中傷しはじめた。まさに科学的思考とは無縁な、小市民的な科学主義的思考しかできない人たちによる「小保方晴子潰し」である。


これらの科学主義的思考しかできない人たちの関心は、中味はないが、外見や形式だけは立派な博士論文を書き上げることであり、その学位を活用しての大学や研究組織への就職、公務員並みの安定した生活、定年、年金・・・などである。


彼らには、研究や実験に命懸けで取り組む小保方晴子さんを、マスコミのバッシングに便乗して、総攻撃したくなる理由があるのだ。小保方晴子さんのようなホンモノの科学者という存在は、彼等のような二流、三流のエセ科学者たちの存在の「いかがわしさ」を暴露することになるからである。ニセモノたちがホンモノの科学者を潰す。


そもそも科学者は、多くの失敗を重ねながら成功に至るのだ。失敗ばかりで、そのまま、なんの成果もあげないまま、科学者人生を終える科学者だってゴマンといるだろう。これに対して、二流、三流の科学者たちは間違わない。間違うかもしれない問題など、最初から取り組まないからだ。



(続く)


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■記者会見が、一時から始まったようです。小保方晴子さんは、意外に元気そうです。



■研究ノートは4、5冊ある。誰が研究ノートは二冊だというガセ情報を流したのか?「小保方晴子潰し」の元凶は、誰なのか?どいう組織が「小保方晴子潰し」に動いているのか?


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記者会見に先立ち、読み上げられたコメントは次の通り。


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 このたびはSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不勉強、不注意、未熟さゆえに多くの疑念を生み、理化学研究所および共同執筆者の皆さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます。また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。今日まで、筆頭著者である私から何も情報の発信ができなかったことを重ねておわび申し上げます。

 国際間をまたぐ二つの研究室で、2報分の英科学誌ネイチャー論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力をはるかに超えていたのかもしれませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んでまいりました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生まれてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております。それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いだと思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しないことと、なにより実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げたわけではないことをご理解いただきたく存じます。

 そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しい中、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのおわびと感謝を申し上げます。しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました。

 STAP現象は何度も確認された真実です。私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感とともに、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。

 このたびは本当に申し訳ありませんでした。
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■「STAP細胞、200回以上成功」…小保方氏
読売新聞 4月9日(水)13時59分配信
関係者に迷惑をかけたことを謝罪し、頭を下げる小保方氏(9日午後1時3分、大阪市内のホテルで)=森田昌孝撮影


 STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)は9日、大阪市内のホテルで記者会見した。

 小保方氏は「STAP細胞は200回以上作製に成功しており、真実です」と訴え、理研に8日、不服申し立てを行った理由を説明した。小保方氏が会見するのは、英科学誌ネイチャーに論文が掲載され、成果発表を行った1月末以来。

 小保方氏は会見の冒頭、「私の不勉強、不注意、未熟さゆえに多くの疑念を生みました」と謝罪した。だが、ネイチャーの論文の核心部分に改ざんと捏造があったとした理研調査委員会の最終報告については、「実験は確実に行われており、悪意をもってこの論文を仕上げたわけではない」と反論した。

 調査委が「実験ノートが3年で2冊しかなく、どんな実験だったかを追跡できなかった」と指摘した点に関しては、小保方氏は「調査委に提出したのは2冊だが、実際にはもっと存在する」と説明した。

 調査委は1日に公表した報告で「STAP細胞をマウスの血液細胞から作製したことを示す遺伝子データの画像は、2枚の画像を切り貼りしたもので、改ざんにあたる」と認定した。一方、小保方氏側は不服申し立てで画像の加工は認めたものの、「切り貼りしてもしなくても、データから得られる結論が変わらない」と改ざんを否定した。

 様々な細胞に変化するSTAP細胞の多能性を証明する画像に関しても、「実験条件の全く異なる小保方氏の博士論文と酷似し、捏造だ」とする調査委の判断に対し、小保方氏側は「正しい実験画像が存在し、画像をとり違えただけだ」と主張している。

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