文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オリックスと日産が、日本政策投資銀行に追加融資を打診…。

オリックスの宮内義彦氏が、「小泉・竹中改革」の財界サイドにおける理論的リーダーの一人であり、構造改革の支持者、支援者だったことは、保守論壇のマドンナ・櫻井よしこ女史の名作『迷走日本の原点』をひも解くまでもなく、よく知られていることだが、な…

西部邁は、何故、バークとオークショットを必要としたのか?

今では、すっかり保守の親分のような顔をしている西部邁だが、彼は学生運動上がりの転向保守、つまり左翼からの転向組であり、いわゆる転向保守である。転向保守は、しばしば過剰に保守化し、元来の保守派を飛び越えて、保守よりも保守的な、より過激な、観…

「保守」はあるが、「保守主義」というものはない。

僕は、かつて、若かりし頃、つまり大学紛争や全共闘華やかりし頃、それは左翼全盛の頃だったが、しばしば保守とか、保守反動を自称していたことがあるが、その時、「保守とは何か」「保守反動とは何か」を厳密に考えた上で、保守や保守反動を気取っていたわ…

櫻井よしこさん、安倍元首相のブレーンじゃなかったんですか?

保守論壇の論客たちの多くが、保守イデオロギーを一夜漬けで、丸暗記したかのような安倍晋三という薄っぺらな自称・保守政治家に、憲法改正や教育改革を初めとする保守革命を期待していたことは、保守論壇自体の思想的劣化を象徴する事件だったと言っていい…

櫻井よしこさん、構造改革の応援団じゃなかったんですか?

僕が、もっとも嫌うのは、転向や変節を繰り返して、その時々の流行思想や体制的言説を模倣・反復しつつ、権力側に擦り寄っていく人々ではない。そういう人種は、いつでも、何処にでもいるもので、ある意味では可愛いものだと思う。僕がもっとも嫌うのは、つ…

保守論壇雑誌「諸君!」休刊を大歓迎する。

保守論壇雑誌「諸君!」休刊予告が発表されてから幾日たったか忘れたが、とうとう最終号が店頭に並ぶ時節がやって来たようで、早速、「諸君!」の休刊・廃刊記念のために買っておかなければ、というわけで、読むためにというよりは、あくまで記念のために、久…

麻生は解散総選挙に打って出られるほどのタマではない。

小泉元首相グループとの「郵政民営化見直し」「かんぽの宿疑惑」をめぐる足の引っ張り合いも、あるいは「小沢秘書逮捕事件」をめぐる小沢民主党との潰し合いも、秘密警察組織「漆間」一派の手を借りることによって成功裏に一段落し、一部の報道では、麻生支…