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トルコで軍のクーデターが勃発か?エルドアン大統領が、国民に対し「反撃=抵抗」をお呼びかけ。

トルコでクーデターか=軍が展開、群衆に発砲も―「権力掌握」と宣言
時事通信 7月16日 5時30分配信



トルコで15日から16日にかけ、国軍内の勢力がクーデターを試み、首都アンカラの国会周辺やイスタンブールの国際空港などに戦車部隊が展開した。写真は治安要員に拘束され、路上に座らされた人々=イスタンブール拡大写真



【カイロ時事】トルコで15日から16日にかけ、国軍内の勢力がクーデターを試み、首都アンカラの国会周辺や最大都市イスタンブールの国際空港などに戦車部隊が展開した。


 イスタンブールでは軍が群衆に向けて発砲し、死傷者が出ているもよう。アンカラ上空では、政権側の戦闘機がクーデターを試みたとみられる勢力のヘリコプターを撃墜した。現地メディアによると、イスラム系与党・公正発展党(AKP)の本部にも兵士らが突入。同勢力は「権力を掌握した」と一方的に宣言した。


 ただ、宣言後も各地で衝突が続いており、今後の展望は不透明だ。エルドアン大統領は地元メディアに対して「クーデターは成功しないと確信している」と強調。国民に街頭へ繰り出して抵抗するよう呼び掛けた。市民の間でこれに呼応する動きも見られる。


 AKPは政権を握った2002年以降、それまで政権転覆を繰り返してきた軍の影響力排除に努めた。一方、政教分離という国是を修正し、イスラム教と政治の両立を図る「トルコ型民主主義」を推進。権威主義的な政権が多いイスラム世界におけるモデルケースとして、国際的な注目を集めてきた。仮にクーデターが実現すれば、こうした取り組みが水泡に帰す恐れがある。


 軍の勢力は一部テレビ局を占拠し、戒厳令と夜会外出禁止令を出したと主張。新憲法を発布する準備を進めているとの情報もある。一方、参謀総長が軟禁下にあるとも報じられており、軍の内部で路線対立が起きているもようだ。


 ユルドゥルム首相は「指揮系統もない違法な試みがあった」との見解を表明。クーデターを企てた者は「高い代償を払うことになる」と訴えた。


 軍は、要所での戦車の配備に加え、イスタンブールボスポラス海峡に架かる2本の橋を封鎖。アンカラの上空では戦闘機やヘリコプターが飛行し、情勢は緊迫の度を強めた。