文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

舛添要一と桜井誠。「舛添」を潰したのは誰か?舛添が「ホテル三日月」で会談したという出版社社長とは誰か?何故、公明党は、急転直下、「舛添辞任」に方向転換したのか?何か、公明党に不都合な真実が見つかったのか?舛添が会談した出版社社長とは、公明党関係者だったのではないか?しかし、やはり舛添のウィークポイント(弱点)とは何か。何故、舛添は、簡単に切り捨てられたのか。舛添の思想、ないしは思考が「土着化」「内在化」「血肉化」していなかったからではないのか。そこが、同じ北九州出身とはいえ、桜井誠と違うところだろう。

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私は、先日、野暮用があって九州へ行ってきた。ついでに、新著『ネット右翼亡国論ー廣松渉桜井誠小林よしのりー』の取材を兼ねて、北九州市の周辺を見学してきた。北九州市は、かっての北九州工業地帯の中心地であり、桜井誠舛添要一等の出身地である。私は、主に桜井誠の出身地だという北九州市の「中間」というところに行ってみたかったのである。



安田浩一の『ネットと愛国』を読んで、安田が、「上から目線」で侮蔑的に書いていた桜井誠とその出身地だという「中間」に、忘れては、安田浩一とはまったく別の興味を持ったのである。新幹線を小倉で降り、折尾駅まで鈍行で行き、そこで筑豊鉄道( ?)に乗り換え、中間駅へ向かった。中間駅は、折尾駅から二、三個目の小さな駅だった。


時間がなかったので、中間駅を降りると、駅前を散策しただけで、また折尾駅へ引き返し、再び鹿児島本線の鈍行列車で、博多駅を目指した。舛添要一の出身地は 、北九州市の「八幡」である。「八幡高校」から現役で東大法学部へ、東大法学部を首席で卒業、助手、助教授・・・という話は有名だが、舛添は桜井誠とは別世界の人のように見えるが、実際は、舛添もまた桜井誠とは無縁ではない。


共に、北九州出身に生まれ育ち、早く父を亡くし、「母子家庭」で育っている。舛添要一の輝かしい経歴を見ていると、出生や出身地など、舛添の影の部分を忘れがちだが、私には、同じく北九州市で生まれ育っている桜井誠と重なって見える。

しかし、やはり、桜井誠舛添要一とは違う。舛添の思想は、「土着化」「内在化」「血肉化」していない。習い覚えた「似非思想」、一夜ずけの「受験用的雑学」、「クイズ番組的知性主義」にすぎない。要するに、毒にも薬にもならない薄ぺらな「東大脳」にすぎない。


「エリートはすぐ転向する。」「エリートは権力に迎合する。」「エリートは地位や名誉、金権に弱い。」というのが私の持論だが、舛添要一も例外ではない。舛添が、桜井誠のような「土着化」した思想、「血肉化」した思想、「内在化」した思想の持ち主ならば、辞職ではなく、議会解散に打って出たであろう。舛添には、それだけの「ど根性」(?)がなかったということだ。自分の出身地や郷土、郷党・・・を忘れているのだ。


私が、桜井誠に注目するのは、桜井誠舛添要一ではないからだ 。言い換えれば、桜井誠の思想には必ずしも同意しないが、桜井誠の「土着化」「内在化」「血肉化」された思想には同意する。そこにこそ思想や哲学の「精髄」が、つまり思想や哲学の「深淵」があるからだ。


柄谷行人は、三木清について、三木は、なんでも知っていたが、ただ一つのことは知らなかったと言っている。ただ一つのこと。つまり、思想や哲学にとって、もっとも大事なことを知らなかったということだ。それが、思想や哲学の「精髄」であり「深淵」だ。柄谷行人は、「パラドックス」と言っている。


(続く)






高校時代の舛添要一

以下は桜井誠の出身地=北九州市中間駅風景・・・。


(続く)


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