文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小保方晴子事件と御船千鶴子事件の同一性と差異性。


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小保方晴子さんが本を出したらしい。私は、まだ読んでいない。昨日、書店に行ったので、捜したが売り切れだった。しかし、本の内容は、すでにテレビなどで紹介されているので、だいたい想像できる。小保方さんが、本を出す決心をしてくれて、しかも、出版・発売までに至ったことは、喜ばしい限りだ。多くの人は、「負け犬の遠吠え」でしかないと思うかもしれないが、そんなことはない。


私は、「小保方事件」が勃発して以来、「小保方事件」は、現代の「御船千鶴子事件」だと思い続けてきた。「小保方事件」と「御船事件」の差異は、本人が自殺するか、自殺しないかの違いだけだった。御船千鶴子は自殺し、小保方さんは、自殺を思いとどまり、逆に弁明のための手記を発表する。明治時代の「千里眼事件(御船千鶴子事件)」と、平成の「STAP細胞事件」との差異はそこにある。


さて、先日、佐藤優氏との対談でも、この話題が出た。現代を読み解く思考力には、近代主義的な実証科学的思考力だけではなく、文学的、芸術的、宗教的な、あるいは神話的、超能力的思考力が必要だという話だ。そこで、明治時代の「千里眼事件」の話になったのである。


千里眼事件」の主役の一人は、御船千鶴子の超能力(透視能力)を擁護した東大文学部の「福来友吉」教授だった。福来教授は、御船千鶴子の「千里眼」を最後まで擁護したために、責任を取らされて、東大から追放された。福来教授を追放したのは東大理学部教授を務めで、東大総長も務めた山川健次郎等である。津田梅子等とともにアメリカ留学生で、後に大山巌夫人となった山川捨松の兄である。


その後の福来教授の動向について、私は知らなかったが、佐藤優さんは知っていた。佐藤優さんによると高野山大学の教授として、「心霊学研究」を続けていたというのである。私は、社会的に抹殺され、失意のうちに世を去ったのかと思っていたので、驚いた。そして、納得した。やはり、ホンモノはいるのだ、と。


いずれにしろ、小保方晴子さんが、自分の意見や主張をまとめた単行本を、講談社から出版したことを喜びたい。我々、「小保方晴子擁護論」を展開してきた人たちにとっても朗報である。早速、今日、池袋に出るので、買えるものならば買いたいと思う。
(続く)



理研に衝撃…小保方さん“反論手記”に書かれた核心部分
2016.01.28あの日から丸2年…(C)日刊ゲンダイ



 2014年1月の「STAP細胞」発表会見から28日でちょうど丸2年。理化学研究所の元研究員、小保方晴子さん(32)が手記「あの日」(講談社)を出版した。“リケジョの星”から転落。14年4月の釈明会見以来、公の場から姿を消していた彼女が、突然の“反撃”だ。


 (略)


 さて、問題の手記では冒頭で世間を騒がせたことを謝罪。出版の動機については〈このまま口をつぐみ、世間が忘れていくのを待つことは、卑怯な逃げであると思い〉などとつづり、捏造などと批判された論文の「図表」については〈誰かを騙そうとしたわけではない〉〈一片の邪心もない〉などと“潔白”を主張。何度も自殺を考えたこともほのめかしている。


 手記の前半では研究者を志した理由や、論文の共著者である山梨大教授の若山照彦氏、一昨年に自殺した理研副センタ―長の笹井芳樹氏(いずれも当時)らとの出会いなどについて淡々と記しているが、論文発表から撤回、理研退職、早稲田大による博士号の取り消しに至る後半部分は、次第に“ヒートアップ”。


  騒動が過熱するにつれ、理研サイドや若山氏は自分たちの身を守るため、事実とは異なる情報を一方的にリークしたと主張。〈本当に最後まで、私からは、真実を何も発信できない状況が、政治的にも、肉体的にも、精神的にも、固められ〉、自分ひとりが〈悪者〉に仕立て上げられていったなどと反論している。


  批判の矛先はバッシングを続けた大マスコミにも向けられ、中でも「捏造の科学者 STAP細胞事件」(文芸春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞の須田桃子記者は実名まで挙げ、〈脅迫〉のようなメールを送られ、〈取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった〉などと書いた。

(以下略)

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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的に分析・解明しています!

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曽野綾子批判」の元祖・佐高信氏と、「沖縄集団自決論争」以来、曽野綾子批判を続ける山崎行太郎との過激な対談集。
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