文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「ネット右翼亡国論」ー安倍首相と百田尚樹と櫻井よしこ等・・・が結集した安倍政権は典型的な「ネット右翼政権」である。

dokuhebiniki2015-07-07


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百田尚樹スキャンダル」が明らかにしたのは、安倍政権そのものが、典型的な「ネット右翼」であり、「ネット右翼政権」である、という現実だった。「ネット右翼」や「ネット右翼現象」は、一部の若者たちに特有の現象ではない。


ネット右翼とは、「本を読まない」「深く考えない」「単純な勧善懲悪的二元論」「分かりやすい物語」・・・などの特質を持っている。私は、安倍首相こそが典型的な「ネット右翼」であると思っているが、それが分かるのは、安倍晋三の読書遍歴である。


私の調べたところが間違いでなければ、安倍晋三が、感動して読んだ本や映画が三つある。映画『三丁目の夕日』、小説『永遠の0』、エッセイ『日本の敵』である。実は、これらの作品について、安倍晋三自身が、自分で書いたかどうかは分からないが、署名入りの「感想文」を書いている。


私は、それらの文章を読んで、安倍晋三が、あまり本を読まない人だと判断した。理由を言えと言われても困るが、私の「勘」に間違いないと思う。安倍晋三の文章を読むと、安倍晋三は、「安っぽいメロドラマ」にいとも簡単に感動する人であるらしいことが分かる。まさに「ネット右翼」的である。


もちろん、ネット右翼は、ネットで情報収集し、ネットで情報発信していると思われるが、そのことは、現代人共通のことであって、「ネット右翼」に特有のことではない。別に問題にする必要はない。


たとえば、一時、話題になった大阪市長橋下徹と「在特会」の会長との「論争(対決)」の映像を見てみると、どちらがネット右翼なのか、私には、わからなかった。大方の予想に反して、むしろ大阪市長こそネット右翼なのではないのかと、私は思った。つまり、「ネット右翼」や「ネット右翼現象」は、現代日本社会に、深く広く浸透している現象と見るべきではないのか?


その典型が安倍政権である。安倍政権は、現代日本社会を象徴する政権である。「国民は、その国民の思想的レベルに相応しい政権を持つ」と言うが、まさしく、安倍政権は、現代日本の国民に相応しい政権である。


反日」とか「売国」「嫌韓」「特亜」というような言葉に、私は違和感を持つ。私は、百田尚樹が、自民党議員たちの勉強会「文化芸術懇話会」で行った講演で、「反日」とか「売国」というような言葉を、堂々と使うのを見て、愕然とした。「文化芸術懇話会」に集まった議員たちや百田尚樹こそネット右翼ではないのか、と思った。




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