文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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鳩山由紀夫と安倍晋三。どちらが「ルーピー」か?

dokuhebiniki2015-03-13


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鳩山由紀夫とは何か?今の日本に「鳩山由紀夫的なもの」は必要だろう。確かに鳩山由紀夫の政治感覚は必ずしも一流ではないだろう。私は、どちらかといえば、鳩山由紀夫という政治家を支持しない。しかし、「沖縄米軍移設問題」をめぐってのアメリカ発の「鳩山由紀夫=ルーピー」という言葉も、私は支持しない。鳩山由紀夫はただの「ルーピー」ではない。


鳩山由紀夫を、アメリカ人の口真似をして、軽々しく「ルーピー」と呼んでいる無智無学な日本人を、私は軽蔑する。私は、「沖縄米軍移設問題」から、「ウクライナ=クリミア問題」にいたるまで、鳩山由紀夫がやろうとしていることを支持しないわけではない。鳩山由紀夫の「県外=国外移設」論は正しかった。米軍基地の国外追放なしに日本の自立=独立はないからだ。


一方、「戦後レジュームからの脱却」を政権のキャッチフェレーズとする安倍晋三はどうか。米軍基地の辺野古移設を強行しようとする安倍政権は、本気で、「戦後レジュームからの脱却」を目指しているのか。沖縄米軍基地の固定化=永遠化でしかない辺野古移設は、「戦後レジュームの固定化=永遠化」そのものではないのか。この自己矛盾を、自己矛盾と感じない安倍晋三の心理と心臓には、皮肉を込めて言うならば、ただただ脱帽するほかはない。「アンタはエライ」と。



米軍基地移設問題で失脚した鳩山由紀夫だが、鳩山由紀夫が間違ったのは、政策ではない。その政策の進め方である。今回の「ウクライナ=クリミア問題」でも、鳩山由紀夫が目指しているものは間違ってはいない。ウクライナをめぐるロシアと欧米の対立は、それほど単純ではない。ロシア支持の鳩山由紀夫のような意見や行動があってもいい。国民全員が欧米追従である必要はない。


クリミアで記者会見した鳩山由紀夫の隣に、新右翼一水会」代表の木村三浩さんがいた。木村さんは、私も知っているが、いい加減な人ではない。「イスラム国」問題でも、現地に直行し、人質救助に向けて、これまでに培ってきた、あらゆる人脈を使って積極的に行動していた。ウクライナ=クリミア問題でも、それなりの戦略と政策があるはずだ。


政治家や政府は一枚岩であること、つまり全員一致の思想や政策で、団結する必要はない。多様な思想や政策があってもいい。国家の強靭さは、多種多様な思想や政策を許容=内包するところにある。日中が国交断絶状態の時期に、日中間を股にかけ、日中友好のために政治生命を賭けた政治家たちがいたことを忘れてはならない。


クリミアを訪問し、ロシア支持の発言をしたことが、自民党だけでなく、民主党からも批判=バッシングされている。おかしなことである。「ウクライナ問題」は、欧米社会が、ロシア封じ込めを狙った謀略的な政策が先にある。「ウクライナ紛争=ウクライナ戦争」を最初に仕掛けたのは誰か。プーチンは、その挑発に、命がけで反撃しただけだろう。私は、鳩山由紀夫と同様に、プーチン支持である。
(続く)

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