文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

被災者は、いつから神様になったのか。今こそ、韓流ドラマレベルに劣化した日本国民の精神構造と自己欺瞞を暴き出せ。つまり、今こそ、「大衆への反逆」(オルテガ)が必要なのではないか?

松本龍大臣の辞任は、最近の日本国民の思想的劣化とその結果としての自己欺瞞を暴き出したと言っていい。産経新聞にこんなニュースが・・・。拉致問題の時と同様に、予想通りの展開である。被災者というだけで、神様並みの扱いである。被災者も人間である。「私は図々しい弱者が嫌いだ」と、かつて、我が師・江藤淳先生は、「太宰治論」の中で、弱者の自己欺瞞を喝破したことがある。何故か。挫折を売り物にする負け犬根性を拒絶せよ、ということだ。弱者は、弱者(被災者)という「心地よい待遇」に、いつまでも自足していてはいけないということだろう。すでに義援金もボランティアも激減しているというではないか。「治りたがらない病人」とは、病気が好きなのだ。物言わぬ国民の多くは、綺麗事を並びたてるマスコミや文化人気取りの大衆とは異なり、見るべきものは見ているのだ。

【松本復興相辞任】
被災者に怒り「発言は高飛車で人をばかにしていた」「辞めて当然」
2011.7.5 11:07

辞任会見をする松本龍復興担当相。カメラのフラッシュを遮るように会見場をあとにした =5日午前、千代田区霞が関 (大西正純撮影)

 東日本大震災の被災地岩手、宮城両県で放言し、5日に辞表を提出した松本龍復興対策担当相。両県の仮設住宅などに暮らす被災者からは怒りや困惑の声が広がった。

 先月下旬に避難所から仮設住宅に引っ越した宮城県石巻市の武山伸さん(62)。「被災地ではみんな知恵を出し合ってなんとかやっているというのに、大臣の発言は高飛車で人をばかにしていた。辞めて当然だ」と語気を強める。

 東松島市の自宅が全壊し、仮設住宅で暮らす主婦(68)は「自分はまだ義援金ももらっていないし、復興に向けた作業が遅れてしまうのが心配。ころころ大臣が代わられても困る」と困惑した様子。

 津波で1階が被災した自宅に住んでいる岩手県釜石市の自営業の女性(50)は「上から目線での発言に見合うだけの復興を成し遂げてから辞めるべきだったのでは」と皮肉った。

産経新聞号外】松本復興相辞任 「被災地への暴言」引責(PDF)

(続)

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