文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

テレビ文化人・茂木健一郎の正体が暴かれた?

小泉政権時代のテレビを政権維持の道具に使うというテレポリテイクス、いわゆるテレビやスポーツ新聞など、B層を対象にしたメディア戦略の成功を受けて、好き嫌いはともかくとして現代の思想や政治の動向を左右しかねない重要なキーパーソン的存在にのしあがってきたのがテレビ文化人とも呼ぶべき一群の「タレント文化人」たちであったが、ここに来て,そのテレビ文化人の欺瞞的な正体が次々と暴露されつつあるが,日本の思想や政治にとってはこれは、まことに歓迎すべき事態だと言わなけれならない。勝間和代が、「朝まで生テレビ」などで、原発擁護発言を繰返したところ、読者から激しい抗議を受けて、結果的に勝間が謝罪することになったらしいことはすでに書いたが、今度はこれまた、テレビに頻繁に登場し、科学者とは言いながらかなり好い加減な言説を振り撒いて来た茂木健一郎という「脳科学者」の言動が話題になっているようだ。ところで「週刊金曜日」という広告なしのメディアが、原発事故と、その後のマスコミ界における有識者たちの原発安全宣言、あるいは原発擁護発言の裏に、東電あるいは電事連の莫大な資金を駆使し、テレビや新聞を巻き込んだ「メディア買収工作」があったことを暴露している。そこで買収されているのではないかと槍玉あがっている人物の一人が、脳科学者・茂木健一郎だったというわけである。茂木は、最近、小沢一郎擁護論者としての発言も繰り返しているが、実は原発擁護発言も繰り返していたらしい。むろん、僕は、原発推進論原発擁護論が間違っていると言いたいわけではない。僕自身、反原発論者でも反核論者でもない。問題は原発を擁護したかどうかではない。原発擁護論の言説が、東電や電事連などのメディア戦略に迎合し、いわゆる言説を「買収」されたものだったかどうかにある。つまり、こういうことだ。もし、茂木が、その思想信条に忠実に原発推進論原発擁護論を主張していたのであるならば、そのことを反省する必要も謝罪する必要もない、ということだ。フクシマ原発事故以後、言論界も「反原発イデオロギー」一色になりつつあるが、それでも原発推進論原発擁護論を主張できたとすれば、それはそれで、言論人、思想家として見直さざるを得ないということになる。はたして、茂木は、今でも、つまり反原発ムードが定着しつつある今、原発擁護の言説を繰り返すことが出来るのか。もし、茂木が、フクシマ以後の反原発ムードに流されて、原発推進論原発擁護論を反省し、反原発派に転向したというのであれば、所詮、茂木は時代に、そして流行に、あるいは権力や利権に弱い、優柔不断な言論人でしかなかったということになる。(続く)



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