文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小泉純一郎が「敗北宣言」か???


小泉純一郎元首相が、予想されたこととはいえ、唐突に、昨夜、政界や政争、あるいは政局的な発言からの「撤退宣言」を発したらしいが、これは、一部の小泉系マスコミが、連動するかのように「小泉の乱」とか「小泉劇場」などと持て囃した小泉発言が、わずかに「小泉チルドレン」の一部が騒いだだけで、意外に政界は勿論のことだが、国民の間でも、不評で、広がりを見せなかったというだけではなく、場合によっては予告どおり「定額給付金」採決に欠席すれば、「麻生降ろし」が加速するどころか、逆に麻生執行部から「除名処分」を受けて最悪の形で政治生命に終止符を打たれかねない、ということを恐れたからであろう。あるいは、昨日・今日、ということで言えば、日曜日(2/28)放送の「サンデープロジェクト」において、小泉氏の盟友である竹中平蔵元「郵政民営化」担当大臣を前にして、元警察官僚の亀井静香氏が、『かんぽの宿疑惑』について、「国民新党が徹底的に調査した上で、東京地検特捜部に告発しますよ…」と発言したことに、目の前に座っていた竹中氏が顔面蒼白となったように、このあらかじめ仕組まれたはずのヤラセ企画「亀井・竹中対決」の政治ショーを「安心して…」注視していた小泉氏及び小泉一派の面々も、この突然の亀井発言に決定的な衝撃を受けたということだろう。小泉氏及び小泉一派の面々も、おそらく竹中平蔵氏のお得意の「多弁」と「饒舌」に期待していただろうが、竹中平蔵氏が喋れば喋るほど「ボロ」が出るというシーンの連続で、かえって竹中平蔵氏の「ディベート術」に期待したことが失敗だったということを自覚し、つまり「薮蛇」だったことを自覚したはずだろう。ところで、小泉純一郎元首相としては、政局的な発言からの「撤退宣言」と引き換えに、これ以上の『かんぽの宿疑惑』の追求、あるいは刑事告発を止めてほしいというというメッセージを送っているつもりかもしれないが、おそらくそういう甘い期待は、あっさり裏切られることだろう。鳩山邦夫総務相は、昨日、小泉元首相の「敗北宣言」を予知していたかのように、日本郵政株式会社が予定しているらしい東京駅前の東京中央郵便局ビル改築の模様を視察し、改築に「待った」をかけた上に、文化や文明を破壊するだけの「経済合理主義」「利益第一主義」を厳しく批判している。そういえば、鳩山氏の「東京中央郵便局ビル改築」への「ちょっと待った」発言を、テレビの報道番組の中で、「小泉・竹中構造改革」や「郵政民営化」を弁護するかのように、「鳩山大臣のやりすぎではないか…」と、かなり辛辣に批判していた木村太郎氏や古館伊知郎氏は、今後、どういう反応を示していくのだろうか。今後も、一貫して「小泉・竹中構造改革」「郵政民営化」擁護の立場から、鳩山総務相批判を続けてくれるのだろうか。小泉純一郎氏や竹中平蔵氏の言動とともに、木村太郎氏や古館伊知郎氏等の発言にも注目していきたいものだ。と、夜中に書いたのだが、今朝のテレビ番組で、「みの・もんた」氏が、どういう思想的立場からか知らないが、鳩山総務大臣の「東京中央郵便局ビル改築」への「ちょっと待った」発言を、激しく罵倒したそうである。僕はその番組の模様を見ていないので何とも言えないが、それにしても、「文化財保護より経済効率優先」的な思想風潮を批判し、文化財保護という、言ってみれば誰もが反論しにくい正論を唱える鳩山大臣を、口汚く罵倒したらしい「みの・もんた」氏の鳩山批判の政治的動機に、何か不純なものを感じるのだが、そんなことを言うのは僕だけか。うがった見方をすれば、まさかそんなことはないと思うが、「みの・もんた」氏も「郵政民営化利権」の恩恵を蒙っているのではないのか。いずれにしろ、今後の展開が楽しみであるが、それにしても、奥田碩トヨタ元社長・会長と、エコノミスト田中直毅を両脇に従えて、麻生政権「倒閣宣言」とも取れるモスクワでの「恫喝記者会見」とは何だったのか。「小泉・竹中構造改革」推進の政治的同士として小泉元首相を応援するかのように、モスクワでの「恫喝記者会見」に同席していた奥田碩氏や田中直毅氏らが、小泉・竹中一派の重鎮であることは言うまでもないが、さらに付記すれば、彼等もまた、「郵政民営化利権」の私物化の共犯ではないのか?


小泉元首相「今後、政局の話は一切しない」 09/3/2
http://www.asahi.com/politics/update/0302/TKY200903020289.html
小泉元首相「今後、政局の話は一切しない」
2009年3月2日23時12分



 私は辞めていく人間。政局の話は今後一切しない――。麻生首相の郵政改革見直し発言にかみつき、定額給付金の第2次補正予算関連法案の衆院再議決も「欠席する」と明言している小泉元首相が2日夜、「撃ち方やめ」宣言ともとれる発言をした。

 小泉氏は深谷隆司塩崎恭久平沢勝栄小野次郎各氏ら計10人の自民党衆院議員と会食。出席者によると小泉氏は「政局については、私は(国会議員を)辞めていく人間だから一切語らない。これからやっていく人たちが考えたらいい」と語った。

 郵政民営化定額給付金には言及せず、「引退したら政治家としては終わるが、活動は続ける」と強調。環境問題と経済成長の両立、食の安全問題の研究など、引退後の「夢」を打ち明けたという。

 深谷氏らによると、かつての予算委員会などのメンバーを中心に「将来を語り合おう」と集まった。(佐藤徳仁

小泉元首相「もう政局には関わらない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090302/stt0903022340011-n1.htm
小泉元首相「もう政局には関わらない」
2009.3.2 23:39



 自民党小泉純一郎元首相は2日夜、塩崎恭久官房長官深谷隆司通産相らと都内で会食した。

 小泉氏は4日に予定される定額給付金の財源法案の衆院再議決に欠席する考えを表明しているが、会合では「私は(衆院議員を)辞めていく人間だからもう政局にはかかわらない。今後は環境保護と経済成長の両立と、食の安全の問題に取り組む」と語った。

 郵政民営化問題をめぐり、麻生太郎首相の言動を批判した先の発言が波紋を呼んだことが念頭にあるとみられる。会合は伊藤公介元国土庁長官が呼びかけた

自民議員は小泉氏に同調を=渡辺元行革相 2/28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090228-00000116-jij-pol


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