文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

池田信夫君、頭は大丈夫か?


先日、当ブログで、沖縄集団自決裁判、ないしは大江健三郎沖縄ノート』裁判に関連する曽野綾子池田信夫の「サピオ」対談のデタラメを、冷やかし半分に批判しておいたが、それに対して池田信夫なる御仁が反論しているようである。あまりにも馬鹿馬鹿しくて反論する気にもならないが、放置しておくと、読者の中で誤解する人もいるかもしれないので、下記の池田信夫の反論(池田信夫ブログhttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/ec0ed69b8abf25fb6e59671cf0c11beb)に、こちらからも簡単に反論しておこう。池田は、この集団自決訴訟問題の本質もその周辺の問題の本質もまったく理解していないらしい。その証拠に、≪曽野氏の発言で「巨魁」と表記されているのを「誤読」だと書いているが、これは対談なんだよ。彼女は「キョカイ」と発音し、それを「巨魁」と誤記したのは編集部である。≫なんて、とんでもない無責任というか、自滅的というか、誤記の責任を「サピオ」編集部に押し付け、責任転嫁するようなトンデモ反論をしているわけだが、≪「キョカイ」と発音し、それを「巨魁」≫と誤記したのはたしかに編集部だろうが、編集部が誤記したのは、池田や曽野がゲラの段階でチェックし修正しなかっただけでなく、ゲラの段階でチェックしたとしても誤字に気づかなかったことは自明だが、これまで曽野綾子が著書やエッセイの類で、「誤記」を繰り返してきて、「誤記」そのものが、今や論壇や保守系ジャーナリズムで通説化しているからである。ちなみに下記の渡部昇一も例外ではないということなのだ。だから、池田の反論は、逆に、池田の無知と馬鹿さ加減を露呈した反論ということになるわけなのだ。さらに、池田は、「サピオ」に登場したことに興奮して、≪対談もやったことないのか≫と反論しているが、では、この「サピオ」の対談では、そもそもゲラの著者校正がなかったということか、あるいはゲラの著者校正の段階で、池田も曽野も、自分達の対談原文に目を通していないということなのか。おそらく目を通していたとしても、二人とも誤字に気づくはずは無く、見逃していたはずである。誤字が発見できるぐらいなら、この対談そのものが成り立たなくなるような初歩的、基本的なミスだからである。したがって、編集部にも責任はあるが、大半の責任は、校正刷りの誤字を見逃して放置している池田と曽野にあることは言うまでも無い。さらに、もう一箇所……。池田は、かなんりいい加減な物書きらしく、≪だいたいこんな表記の問題は、論旨と何の関係もない。≫なんて恐るべき無知蒙昧を発揮して、大見得を切っているが、常識を疑わざるを得ない。僕としては、もう何回も繰り返したので、今さら解説を加えるのにちょっと躊躇するところだが、≪巨塊≫を≪巨魁≫と誤記したり、誤読することは、この集団自決裁判においては、決定的な意味を持っている。そもそも曽野綾子は、大江健三郎が赤松某を「罪の巨魁」(極悪人?)と表現したと勘違いし、それを「赤松は極悪人だ」と理解し解釈し、その結果として赤松という人物に興味を持ち、それが動機で取材を開始、そして赤松本人にも接触した挙句、今度は、赤松某らの方が曽野綾子等の誤読と誤解に基づいた大江健三郎批判を鵜呑みにし、曽野綾子等にけしかけられて、大江健三郎の『沖縄ノート』の表現そのものをろくに確認をしないままに、大江健三郎を告訴し、名誉毀損だと騒いでいるというわけなのである。赤松某らこそ、今や『沖縄ノート』の問題部分を読みもしないままに告訴したと言われ、マスコミと法廷でピエロになりつつある訳だが、赤松某らこそ報道被害者であるというべきかもしれない。さて、池田は、まったく問題の本質を理解していないようだから、あえて小学生に教えるように、懇切丁寧に(笑)、教えておくが、≪「キョカイ」と発音し、それを「巨魁」と誤記した……≫ことから、少なくとも大江健三郎沖縄ノート』裁判に関しては、すべてはそこから始まっているのである。保守論壇や保守ジャーナリズムに蔓延している、子供やサルにもすぐわかるような「流行思想」や「通説」「定説」に、たとえば従軍慰安婦問題や南京事件問題に悪乗りしたあげく、それに便乗して、サルにもわかるような基本的知識もないままに「集団自決裁判」問題にまでしゃしゃり出て来て物を言おうとしているわけだが、いかにも「売れない評論家……」(笑)らしい池田の「遅れ」と「ズレ」と「ボケ」ぶりには、感服する、とひとまず言っておこう。池田君、頭は大丈夫かね…(笑)、と。



池田信夫ブログ・・・・「馬鹿につける薬はない」という諺の、いい見本だな。(笑) コレ ↓↓↓

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(*)先日の実名公表が大反響だったようなので、好評(?)に答えて実名シリーズ第2弾:山崎行太郎とかいう自称評論家が、曽野氏の発言で「巨魁」と表記されているのを「誤読」だと書いているが、これは対談なんだよ。彼女は「キョカイ」と発音し、それを「巨魁」と誤記したのは編集部である。売れない評論家は、対談もやったことないのか。だいたいこんな表記の問題は、論旨と何の関係もない。


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