文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

亀井・平沼・小沢連合に期待する.。


日曜日、久しぶりに「報道2001」を見た。どうも、いつもと変って、マトモな雰囲気だなと思っていたら、亀井氏や平沼氏が画面に登場している。


亀井や平沼は、昨年の郵政政変で、小泉キティ一派に叛旗を翻し、公然と倒閣運動を試みた人たちである。小泉のなりふり構わずの「キティ選挙陰謀・謀略」で一敗地にまみれたとはいえ、政治家としての実力も品格も、小泉や小泉周辺のゴマスリ政治家たちとはレベルが違う。まだこういうマトモな政治家がいると思うと、ひとまずホッとする。


さて、亀井と平沼が揃って番組に登場したのは、安倍政権下での来年の参議院選挙次第で、ふたたび「政変」か「政権交代」の可能性が色濃くなってきたからだろう。たとえば、亀井さんは、「自民党公明党過半数割れに持っていく」、また、民主党小沢一郎とも「組みます。次の選挙で徹底的にやる。その後、解散に追い込む」と意気軒昂であった。



TBS、NHKをはじめとして、マスコミは、マスコミ対策と情報操作こそ権力維持の道具と妄想する「政治権力」(小泉官邸?)の「恫喝・監視・統制(笑)」下にあり、しばらく身動きが取れなくなっていたが、テレビも新聞も、小泉退陣を念頭に、そろそろマトモな番組や紙面を作ろうというジャーナリストとしての野心と根性を覗かせ始めたのだろうか。


「利権政治家」「土建屋政治」「抵抗勢力」…というような幼稚・稚拙な政治言語で、亀井や平沼を批判・罵倒してきた小泉・安部一派の婦女子向けの「情報工作」はもう通用しないだろう。未だに、「利権」や「既得権益」「抵抗勢力」なんて言葉が有効だと信じているネット・ウヨも、ウヨウヨいるようだが、馬鹿は死ななきゃなおらないのだから、それも仕方ないだろう。


むしろ、これからは、亀井、平沼に小沢一郎を加えたあたりに、スポットが当てられていくだろう。安倍自民党は、惨敗必死と思われる来年の参議員選挙対策で、郵政離党組に対する復党工作に忙しいらしいが、亀井や平沼がその手に容易に乗るとは思えない。もし乗ったらその時点で、政治家としても人間としてもジ・エンドだろう。


ちなみに安倍自民党は、来年の参議院選挙の目玉として藤原紀香を立候補させるらしい.。いかにも安倍ちゃんの学力(能力)に相応しい選考だね。旬を過ぎて、売れなくなったオバハン女優を見つけるのが安倍ちゃんはうまいわ(笑)。藤原の次は誰かな? 森光子?(笑)


次期政権を争うのも結構だが、政治家としては、安倍、麻生…なんて連中は、幼稚園から出直した方がいいような連中ばかりである。安倍や麻生なんて、亀井や平沼や小沢の前に出たら、ビビりまくって話にならないだろう。


というわけで、ポスト小泉の政局が、亀井・平沼・小沢を中心に動くことは間違いない。安倍某や麻生某らの演じる「総裁選」は子供の好きな幼児向けマンガ以下の猿芝居にすぎないだろう。誰も興味ない。マスメディアも大衆も、「総裁選」なんて知らないよ、とそっぽを向くはずである。オマエら、勝手にやってろ、てわけかな。


というわけで、一昨日は、久しぶりに、すっきりした日曜日を過ごすことが出来たというわけである。



●泥船・自民党のお子様ランチ的な首相候補・安倍某や麻生某、谷垣某等が、小沢一郎の動きに脅え、警戒して次のように酷評したそうである。わかるなー、その気持ち(笑)。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060911i313.htm

小沢氏は「古い永田町」代表…自民総裁候補3氏が酷評
自民総裁選
 「『古い永田町』の代表選手」――。自民党総裁選に立候補した安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外相の3氏は11日の日本記者クラブでの討論会で民主党の小沢代表を酷評した。

 安倍氏は「(1991年の東京都知事選で)自民党幹事長として、磯村(尚徳)さんを出して負けた人、という印象だ」と切り捨て、「旧田中派全盛時代の人、『古い永田町』の代表選手だと思う。時代が変わったことを示していきたい」と対抗心をむき出しにした。

 谷垣氏は、小沢氏が日本の構造改革を訴えていたことに関し、「かつて小沢氏が主張したことは、だいたい小泉内閣でやってしまった。(小沢氏は来年の参院選で)1人区がねらい目と言うが、自民党が議論の幅を広げることで乗り越えられる」と語った。

 麻生氏は「ご本人は(明治の日本の基礎を築いた)大久保利通を目指していると言うが、資質は(江戸幕府を倒した)西郷隆盛の方ではないか」と論評。大久保のやしゃごにあたる麻生氏は、その意味を、「解体屋としては優秀だけど、建築屋として優秀か」と皮肉たっぷりに解説した。

 これに対し、小沢氏は11日の記者会見で「(3氏の)ご批判は(私の)不徳の致すところだ。(私は)人様の論評はしない」と感想を語った。

(2006年9月11日20時1分 読売新聞)

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