文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2016-11-06から1日間の記事一覧

廣松渉と桜井誠2

広松渉と桜井誠。 広松渉と桜井誠、この二人に共通点が何かあるだろうか。おそらくない。 広松渉は東大教授であり、マルクス主義研究で、世界的にも高く評価されている「哲学者」だ。学問的業績は数え切れない。著書も、『マルクス主義の成立過程』や『マル…

ドストエフスキーと清水正。未亡人プリへーリャの「踏み越え」

父称を逆転しただけである。プリへーリャは彼のことを「いい方」と言っている。両者に秘められたこの符号から、プリへーリャとアファナーシイの性的関係を読みとれば、『罪と罰』一編は全く新しい世界を再構築することになる。>>(清水正『清水正・ドストエフ…

『ネット右翼亡国論ー桜井誠と廣松渉と佐藤優の接点ー』

私が、安田浩一の『ネットと愛国』を立ち読みして、桜井誠に興味を持ちはじめた頃は、同時に、私は、哲学者で東大教授だった廣松渉の思想遍歴にも興味を持ち始めた頃だった。私は、その頃、佐藤優との対談予定があり、そのための資料として、佐藤優の『廣松…

ドストエフスキー《引用》

シャートフの発言。《民衆を持たぬ者は、神を持つことがない!自国の民衆を理解することをやめて、民衆との結びつきを失った者は、即座に、それに応じて、国民的な信仰を失うし、無神論者になるか、無関心派になるしかない。》(『悪霊』) 《いかなる国民も…

ハイデガー

ヴイトゲンシュタインのハイデッガー論 《私はハイデガーが存在と不安について考えていることを、十分に考えることができる。人間には、言語の限界へ向かって突進しようという衝動がある。たとえば、何かが存在するという驚きを考えてみるがいい。この驚きは…