文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「イスラム国」は移民の輸送ビジネスによって年内に10億ドルの利益をあげる可能性がある、と「スプートニク」誌が伝えている。

訪米中の安倍首相は、無邪気に、シリア難民への「財政支援」を叫んでいるらしいが、分かっているのか?安倍首相は、世界のリーダーに対する評価ランキングで、30位か40位だったらしいが、「なるほど、さもありなん。外国訪問を繰り返し、カネをいくらばら撒…

シリアとロシア。シリア難民によるヨーロッパ難民騒動は、単なる戦争難民という領域を超えて、大規模な「民族大移動」の様相を呈しはじめているが、ロシアのプーチン大統領が、シリア問題で、本質的な問題提起をしている。つまり、プーチンは、シリア問題の解決策として、シリアのアサド大統領側への支援を打ち出している。ということは、プーチンは、シリアの反体制派への支援を、つまり武器提供を続けているアメリカを牽制しているということである。「米中対立」に続いて、「米露対立」が顕著になってきた。次期大統領選挙を控え、退陣目前のオバ

・ 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「…

「米中首脳会談」は成功したのか。失敗したのか。失敗・決裂だったとしても、一部の保守派評論家たちのように、それを見て、喜んでいればいいのか。失敗・決裂の可能性を秘めながら、決定的対立に至らなかったのは、何故か。中国は、南シナ海問題で、米国(オバマ)の警告を無視したかのように、強気の姿勢を崩さなかったようだが、それが何を意味しているかは、重大問題だろう。最近、よくテレビに出てくる保守論客たちの中国分析を、まともに聞いていると、トンデモないことになる。彼等は、「こうであって欲しい」という「ネット右翼」的な願望論

・ 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「…

新帝国主義時代の戦争論。米中激突=米中戦争は起きるか? 習近平の訪米は、何を意味するか?成功したのか、失敗だったのか?覇権国家が交代する時、戦争が起きる。平和裏に、新しい覇権国家が登場することはない。具体的に言えば、覇権国家=米国の衰退は、新しい覇権国家を目指すことになるだろう中国との衝突は避けられないだろう。米国や日本は、中国の南シナ海開発を見過ごすことは出来ない。米国は中国に対して警告を発するだろう。しかし、中国も引き下がることはない。米中は、この危機をどうやって乗り越えていこうとしているのか?(続く

・ オバマ大統領「相違のある問題は建設的に対処」 読売ー9月27日 13時42分配信 【ワシントン=五十嵐文】オバマ米大統領と中国の習近平(シージンピン)国家主席は25日午前(日本時間25日夜)、ホワイトハウスで会談後、共同で記者会見し、米中両政府が…

「朝までナマテレビ」を久しぶりに見た。深夜、突然目覚めた時、テレビがつけっぱなしで、画面には、安保法案に賛成の議員やそれに対して反対デモを組織したシールズのメンバー、小林よしのり等が出ていて議論していたが、つまらなかった。ズブの素人たちが寄り集まって、井戸端会議か学級委員会を開いている感じだった。あまりにもくだらないので、テレビを消し、すぐに寝た。夢うつつに、「どうして、こうなったのだろう」と考えた。「昔は、こうじゃなかった?」「いや、昔からこうだった」・・・のかもしれない。「朝までナマテレビ」が、政治問

(続く) ・ ・ (続きは、「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎』、思想家・山崎行太郎すべてが分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://…

参院選・自民大敗予測が囁かれ始めた。もちろん野党共闘が成功した場合であるが、「反安保法案デモ」の盛り上がりから、それが現実化してきた。警視庁公安部が、「反安保法案デモ」関連で逮捕されている関係者宅へ、強引なガサ入れを実行したらしい。キナ臭い空気がただよい始めたということだろう。

習近平の国賓待遇での訪米。安倍政権や日本の保守層の反応が面白い。オバマ米国大統領が、中国経済界のボスたちを引き連れた習近平を国賓待遇で迎えるという。果たして「米中頂上会談」はどうなろのだろうか?米中対立か米中友好か。しかし、その前に、習近平等の一行はボーイング社を訪問し、300機購入を約束。さらにマイクロソフトを訪問。ビルゲイツ等のIT関連の大物起業家たちと交流。米中経済関係がさらに拡大し、緊密化することは明らか。もはや米国経済は、中国なしには成り立たない時代へ。安倍政権や日本の保守層は、サイバー攻撃問題

・ 習主席:米中ビジネス促進目指し、国内改革を推進−ーBloomberg 9月24日 9時42 (ブルームバーグ):米シアトルで公式訪問を開始した中国の習近平国家主席は23日、米中を代表する実業界のトップ30人が集まった会合で、両国間のビジネス面での関係強化を目…

翁長知事の国連人権演説と、それに反論する怪しい日本人女性!私は、かなり以前から、翁長知事は、安倍首相や日本政府はあてにならないから、相手にせずに、米国政府や国連など、国際社会へ訴えて行くべきだ、と「月刊日本」などで主張してきた。翁長知事は米国に続いて国連の人権理事会にも出席して、沖縄の状況を訴えたようである。ー「沖縄県の翁長雄志知事(64)は9月21日、スイスで開かれている国連人権理事会で約2分にわたって英語で演説し、アメリカ軍普天間基地の移設計画について、沖縄に米軍基地が集中する実態を紹介し「沖縄の人々

・ 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「…

共産党の「左派連合政権構想」とは何か?民主党は乗り気のようだが、小沢一郎や社民党はどーだろうか?小沢一郎の提唱していた「オリーブの木構想」の実現となるか?大いに楽しみである。そうなると、自民党も、もっとまともな政権政党に脱皮できるもではないか?

・ 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「…

「反安保法案デモ」とは何んであったのか? 文化人や学者たちが、「反安保法案デモ」に付和雷同するのを見ていて、昔の反左翼的な「保守哲学」を思い出した。私が、二十歳前後の頃、「保守反動思想家」であった小林秀雄や江藤淳を、「生涯の我が師」と思い定めた根拠は、そこにあったからだ。

・ 私は、百田尚樹や櫻井よしこのような「ネット右翼」的なエセ保守に依存する安倍政権にも批判的だが、「シールズ」の「反安保法案デモ」の盛り上がりを見て、突然、発言を始めた憲法学者や文化人、芸能人にも批判的だ。安易に「勝ち馬」に乗りたがる最近の…

「ネット右翼政権」=「安倍政権」の正体が暴露=露呈した日であった。

・ アメリカ帝国主義の世界軍事戦略のために、「自衛隊の米軍化」を約束する集団的自衛権=安保法案が、参議院で、強行採決されたようだが、安倍は、これからも国民に粘りずよく説明し、国民を説得していくと言っているが、逆だろう。国民が、すでに、安保法…

産経新聞の「安保法案反対デモ論」の思想的レベル?

">・ 産経新聞が、デモ参加者は一般市民ではなく、共産党支持者や民主党支持者がほとんどだと主張しているらしい。「12万人」(?)もの民衆が国会を取り囲んだ「安保法案反対デモ」を、一般市民のデモと認めたくないらしい。思想家の柄谷行人は、「デモのあ…

小沢一郎なくして野党再編なし。

・ 安保法案の成立は避けがたいだろうが、しかし、これだけ「反安保法案デモ」が一般市民レベルまで拡大し、テレビまでがそれを大々的に実況報道するに至った以上、このままで終わりそうにはない。いずれにしろ、その後、若者たちや主婦層をも含めた世論の反…

小沢一郎と産経新聞と『ネット右翼亡国論』。

・小沢一郎にか関する産経新聞の記事を読んだ。相変わらず、偏狭なエセ保守イデオロギーに凝り固まった主張を展開している。全く、自分たちが、アメリカの手先に成り下がっていることが分かっていないらしいく、小沢一郎批判ではなく、芸能週刊誌並みの単純…

維新分裂騒動の裏に小沢一郎あり、と産経新聞が伝えているらしい。産経は、小沢一郎を「過去の人」扱いしようとしているが、「維新分裂騒動の裏に小沢一郎あり」と報道するところに、産経が、いかに小沢一郎を恐れていることが分かる。つまり、小沢一郎は「過去の人」ではないということだろう。安保法案が成立するにせよ廃案になるにせよ、次期総選挙の動向は流動的だろう。「安保法案反対デモ」が、それなりに盛り上がっているところを見ると、野党再編が成功するかどうかで、再度、政権交代の可能性が出てくる。産経やその周辺は、それを、恐れて

・ 「曽野綾子批判」の元祖・佐高信氏と、「沖縄集団自決論争」以来、曽野綾子批判を続ける山崎行太郎との過激な対談集。 ⬇︎⬇︎⬇︎ Amazon⬇︎ http://www.amazon.co.jp/gp/pro安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。⬇︎ 最近の日本の「保守」は「エセ保…

佐藤優と柄谷行人(5)ー宇野弘蔵と宇野経済学。佐藤優と柄谷行人は、何故、宇野経済学から出発するのか。宇野弘蔵は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別するが、佐藤優と柄谷行人の二人とも、そこにこだわる。

・ ・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http…

佐藤優と柄谷行人(4)ー「世界宗教」「普遍宗教」とはなにか?

・ 柄谷行人の『世界史の構造』において、重要な問題として宗教の問題がある。つまり、世界史は、交換様式Aの時代から、交換様式Bの時代、交換様式Cの時代へと変遷して来ている。そして将来の交換様式Dの時代。柄谷行人が重視する交換様式Dの世界は、世界宗…

佐藤優と柄谷行人(3)ー「畏怖する人間」とは何か?

・柄谷行人は、『畏怖する人間』の中の「漱石論」で、こう言っている。 『おそらく、漱石は人間の心理が見えすぎて困る自意識の持ち主だったが、それゆえに見えないなにものかに畏怖する人間だったのである。何が起こるかわからぬ、漱石はしばしばそう書いて…

近代科学啓蒙主義の貧困。鬼怒川の氾濫=決壊の意味するものとは何か。

・ 夏目漱石は、「何が起きるか分からない」と言ったが、そう考える人は少ない。「実証」「反復」「再現」が近代科学の本質だと、科学者(実は科学主義者?)は言う。「小保方事件」の時もそうだった。近代科学は、「まだ思惟されたことのないもの」(ハイデッ…

佐藤優と柄谷行人(2)--二人に共通していることの一つに、テレビに出ないということがある。

・ 現在の日本の文化的、思想的劣化を象徴しているのが、テレビである。テレビに出る文化人や知識人のダメさを象徴するのが「櫻井よしこ」から「木村草太」までの、いわゆるテレビ文化人である。テレビで顔を売り、その影響力で、本を出すというパターンで、…

佐藤優と柄谷行人(1)。

・ 今朝、起きてテレビを見ると、台風上陸で、伊勢市の五十鈴川が氾濫しているという。先々月、「吉野」から「伊勢神宮」を旅したばかりである。「五十鈴川」を、伊勢神宮参拝で初めて知った。五十鈴川のヒンヤリとした清流の感触が忘れられない。実は、私は…

安倍首相のマスコミ対策と「ネット右翼亡国論」。

・ 安倍首相は、先日、突然、大阪に現れ、テレビ番組『ミヤネ屋』に出演し、「国会前12万人デモ」などで窮地に追い込まれつつある安保法案について、熱弁を振るったそうである。いかにも、安倍首相らしい行動である。言い換えれば、ネット右翼政権らしいマ…

これが憲法学者たちの実態だ。三木清は『哲学入門』で「哲学は無前提の学問だ」と言っているが、憲法学者たちの憲法研究には、「憲法違反だ、憲法違反だ」と騒ぐだけで、大事な、何かが隠蔽されている。戦後憲法は、米占領軍主導で作られた「押し付け憲法」だという前提が隠蔽されている。

・言い換えれば、戦後憲法の成立過程の研究が無視されている。憲法ならなんでも正しいという憲法原理主義である。憲法学者たちの思考や研究は、無前提ではなく、明らかに前提があるということになる。しかも、米占領軍主導で作ったというその前提は、巧妙に…

(続く)東大系の憲法学者たちの戦後憲法論を疑え。インチキ、デッチアゲ、デタラメである。鈴木安蔵等の「憲法研究会」の存在も無視・黙殺されている。

・東大法学部系の憲法学者たちが、日仏会館で行ったらしい戦後憲法研究の国際シンポジウムでは、戦後憲法の成立と普及に大きな役割をした民間憲法研究グループ「憲法研究会」の存在と役割も、「宮沢俊義の転向問題研究」で大きな役割をした「江藤淳」の黙殺…

再び「宮沢俊義問題」について。「読書人」(2005/8/14)によると、「日本の戦後70年を問うー戦後思想の光と影」という国際シンポジウムが開かれたそうである。登場人物は、福井憲彦、苅部直、宇野重規、山元一等である。

・ そこで、「宮沢俊義の転向問題」が大きな中心的テーマとして取り上げられている。しかし、「宮沢俊義の転向問題」なら忘れてはならない「江藤淳」の名前が一度も出てこない。山崎正和や高坂正堯、鶴見俊輔、吉本隆明等の名前は出ている。しかし、江藤淳の…

「《オリジナル》共同幻想論」と「ネット右翼亡国論」。

・ 五輪エンブレム騒動は終わりそうもない。今度は、団扇のデザインが似ているとか似ていないとかいう話題が、ネットやテレビで盛り上がっている。ネットやテレビの「正義」の程度の低さを象徴している話だ。「似ているからパクリだ盗作だ」というわけである…

「五輪エンブレム問題」と「ネット右翼亡国論」。

・小林秀雄は「モオツアルト」論の中で、「模倣は独創の母である」「模倣しないで、どーして模倣できないものに出会えようか?」と言っている。私は、デザインやデザイナーというものに興味がない。しかし、「五輪エンブレム問題」をめぐるネットやマスコミ…

12万人デモに怯える安倍自民党は、「安倍談話」も腰砕け、「安保法案」も腰砕け。はたして安倍自民党は、何処へ行くのか?再選されても、迷走とダッチロールか?早く辞めた方がいいんじゃないの?とでも言いたくなる。

・ <安保法案>11日の採決断念 政府・与党、衆院再可決視野 毎日新聞 9月2日 9時0分配信 政府・与党は1日、安全保障関連法案の参院審議で、当初目指していた11日の採決を断念する方針を固めた。仮に参院で議決できなくても衆院で再可決できる憲法の「…

自民党総裁選と山口組分裂騒動。どちらが面白いか?

・ 私は、無投票再選がほぼ確定的な総裁選より、何が起きるかわからない山口組の分裂=抗争騒動の方が面白い。何故か?自民党には「政治的退廃」と「生命力の貧困化」しか感じないが、山口組には、さすがに「生命力」と「生き残りの本能」のようなものを感じ…

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