文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小沢一郎氏の「週刊朝日」インタビュー「私が憲法改正に反対する理由」(2013年5月29日「水」)を読む。「平和主義という日本国憲法の理念を変えることは革命にあたる。だから変えることはできないんだ」「先に手続きを変えようとするのはあべこべだ」と小沢一郎氏は、安倍晋三首相を激しく批判している。小沢一郎氏は護憲派ではないが、安倍晋三的な「96条先行改正論」には反対している。維新の橋下氏が、慰安婦発言で絶体絶命の窮地に追い込まれつつある今、そして民主党が相変わらず煮え切らない態度をとり続けている今、「反自公勢力」

http://s.news.nifty.com/magazine/detail/asahi-20130529-01_1.htm 2013年5月29日(水)0時0分配信 週刊朝日記事画像 「平和主義という日本国憲法の理念を変えることは革命にあたる。だから変えることはできないんだ」。「先に手続きを変えようとするのはあべ…

太田和美氏を参院千葉選挙区に擁立…生活の党

■太田和美氏を参院千葉選挙区に擁立…生活の党 生活の党の小沢代表は29日、千葉市内で記者会見し、夏の参院選千葉選挙区(改選定数3)に、新人の太田和美前衆院議員(33)を擁立すると発表した。太田氏は2006年の衆院千葉7区補選で初当選。09年衆…

小沢一郎「私が憲法改正に反対する理由」(週刊朝日のインタビュー)を読む。

小沢一郎氏が、サンデー毎日に続いて週刊朝日の単独インタビューにも登場し、小沢流の選挙対策と方針を熱く述べている。原則的には「憲法改正の可能性」を残しながらも、現時点での、96条から変えて行くという「安倍晋三」的な憲法改正には断固反対の決意…

柄谷行人は、 マルクスの「価値形態論」を、どう読み解いたか?

マルクスの「資本論」は大著である。「資本論」のどこを重点的に読むかによって「資本論」の解釈はことなってくる。マルクスやマルクス主義は終わったと言われる時代に、ひたすらマルクスを読み続ける柄谷行人は、マルクスの、あるいは「資本論」の、どこを…

柄谷行人と小沢一郎と孫崎享・・・「唯物論的転倒」の政治哲学。 b

「たたかう君の歌を、たたかわない奴らが笑うだろう・・・#%#」と中島みゆきが歌っているのが、どこからか聞こえてきた時、僕の脳裏を、柄谷行人の言う「唯物論的転倒」という言葉が横切った。それが、僕が、「唯物論的転倒」という柄谷行人的な哲学用語が分…

柄谷行人の『哲学の起源』を読みながら小沢一郎の政治戦略と政治哲学を読み解く。

柄谷行人の『世界史の構造』や『哲学の起源』を読んでいると、最近、日本の書店の店頭に並んでいる本や新聞記事、テレビ・・・などが 阿保らしくなってくるが、小沢一郎氏も同様らしく、新聞類は読まないと言っている。随分大胆な発言だが、いずれにしろ小沢…

小沢一郎の中国論をどう読むか?小沢一郎は、「サンデー毎日」のインタビューで「中国の動乱に備えよ」と言っている。中国は、近い将来、ソ連崩壊以上の動乱に巻き込まれる可能性が高いというわけである。僕が何回も警告しているように、定年退職老人・孫崎享の能天気な「中国超大国化論」「中国礼賛論」「中国脅威論」とは、その中国認識が全く異なっている。

小沢一郎は、「サンデー毎日」のインタビューで、こう言っている。 【サンデー毎日】対中国では習近平国家主席をどう評価しますか。 【小沢一郎】習氏の考え方よくは知らないけども、中国は大変じゃないですか。最近、思想弾圧を強めたでしょう。貧富の格差…

小沢一郎の「戦闘宣言」を読む。

小沢一郎が参院選に向けて地方行脚を初め、活発な動きを展開していることは分かるが、彼のホンネがどこにあり、今、何を、どう考えているのか、よくわからなかった。そのためだろうか、小沢グループの応援団を自称する人たちの中で、目先の利害や人間関係に…

■緊急連絡■「江古田哲学研究会」からのお知らせ。

■緊急連絡■ 「江古田哲学研究会」からのお知らせ。 今月の「江古田哲学研究会」は、第4土曜日、5/25(土曜日)、午後6時30分からです。いつもより30分遅れです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。「柄谷行人の『哲学の起源』を読む」「憲…

唯物論的転倒の哲学ー柄谷行人論序説(「15)

■村上春樹の文学こそ「安酒の文学」である。 最近の文芸誌や新聞などを読んでいても、作家や批評家の書いたもののなかで、あまり深い関心を持つ文章に出会うことがない。思想的に刺激的な文章がないからだ。たとえば先ごろ、ノーベル文学賞の有力候補という…

今日も「小林リズム」のコラムが面白い!!! 今日のテーマは「気絶ゲームと制服と私・・・」です。毎日連載50回を超えたようです。是非、御一読を!!!

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/ ★ 今日も「小林リズム」のコラムが面白い!!! 是非、御一読を!!! 美容と健康、そして、人類の平和を護るために!!! 「清水正ブログ」に毎日連載中!!! 以下をクリック!!! 日大芸術学部教授・清水正ブログ ★http://d.hate…

唯物論的転倒の哲学ー柄谷行人論序説(14)

■借り物の思想家と自前の思想家の差異。 借り物の思想と自前の思想は決定的に異なる。言葉や意味内容は同じように見えて、それが借り物のものであるか自前のものであるか、つまり偽物か本物かによって、その思想の与える印象や強度は異なる。一見、言葉や意…

柄谷行人論序説(13)

■柄谷行人の新著『哲学の起源』をどう読むか。 何故、今、柄谷行人を読むのか?それは、目先の政策論や情勢論には、何か、大事なものが欠如しているからだ。大事なものとは、「深く考える力」である。「深く考える力」とは、言うはやすいが、それを実践する…

今日も「小林リズム」のコラムが面白い!!! 是非、御一読を!!!

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柄谷行人論序説(12)

■「見えない何ものか」に畏怖する人間。 柄谷行人は、処女作とも言うべき漱石論「意識と自然-漱石試論」で、こう言っている。 ≪『こころ』は人間の「心」を描いたが、心理小説ではない。それは、ドストエフスキーの小説が無限に人間の心理を剔抉しながら心理…

■緊急連絡■「江古田哲学研究会」からのお知らせ。

■緊急連絡■ 「江古田哲学研究会」からのお知らせ。 今月の「江古田哲学研究会」は、第4土曜日、5/25(土曜日)、午後6時30分からです。いつもより30分遅れです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。「柄谷行人の『哲学の起源』を読む」「憲…

柄谷行人論序説(11)

■小林秀雄の影響の下に。柄谷行人の思考の原点には小林秀雄があると言ったが、ここであらためて柄谷行人と小林秀雄の関係について考えてみたい。最近の柄谷行人の読者の多くは、小林秀雄を読む者は少ない。小林秀雄を読んでいるとしても、小林秀雄を柄谷行人…

柄谷行人論序説(10)

■柄谷行人と広松渉 柄谷行人の『世界史の構造』や『哲学の起源』を前にすると、どうしても「理論的」「原理論的」「抽象的」・・・にならざるを得ない。なるほど、柄谷行人という存在を理解するためにも、「理論的」「原理論的」「抽象的」な思考は重要だろ…

■緊急連絡■「江古田哲学研究会」からのお知らせ。今月の「江古田哲学研究会」は、会場の関係もあり、第4土曜日、5/25(土曜日)、午後6時30分からです。いつもより30分遅れです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。「柄谷行人の『哲学の起源』を読む」「小沢一郎と安倍晋三の憲法改正論の差異」「孫崎享批判論」などをやります。

■緊急連絡■ 「江古田哲学研究会」からのお知らせ。 ★ 今月の「江古田哲学研究会」は、会場の関係もあり、第4土曜日、5/25(土曜日)、午後6時30分からです。 ★ 「江古田哲学研究会」の場所は、池袋駅東口。「ルノアール」(ビックカメラ裏)地下会議室(1号室)。…

柄谷行人論序説(9)

■掘建て小屋の思考。 柄谷行人は成長する思想家ではない。言い換えれば、段階的に思想を積み上げて、最終的には巨大な思想体系を構築する、そしてその構築された巨大な思想体系や理論体系によって評価されるような、そういう思想家ではない。その意味で、柄…

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小沢一郎の「中道右派路線」を支持する!!! 前回の衆議院議員選挙の惨敗を厳しく受け止めて、小沢氏や小沢グループが、自由党以来の「中道右派路線」に立ち戻り、中道左派的な「「反米」「反原発」路線から、若干の軌道修正を試みているようだが、僕は、この軌道修正を歓迎し、断固支持する。

・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html ★ 今日も「小林リズム」のコラムが面白い!!! 是非、御一読を!!! 美容…

柄谷行人論序説(8)

■普遍宗教について。 柄谷行人の批評や思考をたどっていくと必ず宗教的な問題に直面していることが分かる。むろん、「畏怖する人間」も「宗教的人間」と言い換えることも出来る。しかし、それは、一般的な意味での宗教とは少し次元が異なる。つまり、「神」…

小沢一郎と孫崎享と天皇。

先日、日大芸術学部の学生の一人で、日頃から、日大芸術学部政治学科政治学専攻(笑)を自称するT君と、江古田の「樽平」で飲んだ折り、小沢一郎語録に、「政治家がやってはいけないことがあるとすれば、それは『天皇問題』に触ることだ」という言葉があること…

■緊急連絡■「江古田哲学研究会」からのお知らせ。今月の「江古田哲学研究会」は、会場の関係もあり、第4土曜日、5/25(土曜日)、午後6時30分からです。いつもより30分遅れです。新しく参加希望の方は、メールで問い合わせてください。「柄谷行人の『哲学の起源』を読む」「小沢一郎と安倍晋三の憲法改正論の差異」「孫崎享批判論」などをやります。

■■■■■ ★ 「江古田哲学研究会」の場所は、池袋駅東口。「ルノアール」(ビックカメラ裏)地下会議室(1号室)。会費はコーヒー代のみ。懇親会あり(学生は1000円)。 ★ 柄谷行人の『世界史の構造』の続編『哲学の起源』を読みながら、同時に現代政治分析、現代思想…

エッセイスト「小林リズム」の誕生

この前、鎌倉に何年ぶりかで行った時、途中の電車の中で、不思議な張り紙を見つけた。そこには、こんなことが書いてあった。《女にも野心はあるのです。しかし女はそれを夢と呼ぶのです。》「女にも野心がある」・・・。深く考えるまでもなく当然のことであ…

孫崎的な思考の平板化・単純化・図式化・通俗化が、日本を潰す。孫崎享の『戦後史の正体』や『アメリカに潰された政治家たち』その他の著書を読むと、「吉田茂/重光葵」「対米自主派/対米追随派」という単純素朴な二元論図式を始め、思考の平板化・単純化・図式化・通俗化が甚だしいことが分かる。こういう本が、ベストセラーになり、定年退職老人たちを筆頭に、日本国民に受けるところに、現代日本の悲劇がある。これでは、多くの日本国民が、「思考停止」に陥らざるをえない。(続く)

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参議院選挙に、生活の党公認候補として立候補予定の三宅雪子さんのポスターです。三宅雪子さんと言えば、その一貫した「小沢支持」でよく知られていますが、僕は、この「小沢支持」という一点で 、「三宅雪子支持」を決断しました。先の「衆議院選挙」では、小沢一郎氏の指令で、群馬県から千葉県に選挙区を移し、野田首相(当時)を相手に戦い、敗れました。明らかに惨敗でした。しかし結果はともかく、その勇気ある実存的決断には敬服しました。衆議院選挙敗北後も、惨敗に打ちひしがれることなく、いち早く立ち直り 、参議院選への立候補の意思

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孫崎的な素朴・幼稚な「対米自主派/対米追随派」の二元論は 百害あって一利なし。孫崎が「対米自主外交のヒーロー」として持ち上げる重光葵は、「再軍備派」 として米国CIAやジャパンロビーと共同戦線を組んだが、重光葵のあまりの政治的無能振りに、米国CIAやジャパンロビーにすら見棄てられたというのが実状であった。「自主外交」「再軍備」「憲法改正」・・・は、無知無能な ダメ政治家・重光葵の「たわごと」「負け犬の遠吠え」に過ぎない。「重光葵自伝手記」の自慢話を鵜呑みにして、重光葵を持ち上げる孫崎には、政治や人間の裏表

孫崎は、重光葵を評価する参考資料として、ほぼ全面的に「重光葵自伝」とも言うべき『続 重光葵手記』に依存し、それを無批判に使っている。孫崎には、政治家や経済人、軍人などの「自伝」や「手記」「自分史」・・・というものが、資料としてはあまり信用で…

孫崎は重光葵を対米自主外交の「ヒーロー」として、つまり 米国の日本植民地支配の「犠牲者」として描いている。では重光葵という政治家は、孫崎が描くような、米国の日本支配と正々堂々と闘った、独立自尊の立派な政治家だったのか?重光葵も米国占領軍の顔色をうかがう「植民地政治家」だったが、政治的才能、政治的資質の「欠如」の故に、政治的に迷走孤立した挙句、「自滅」したのではないのか?そんな「政治家失格」の重光葵を絶賛する孫崎享も、「戦略家失格」「政治ジャーナリスト失格」というほかはない。(写真は台湾の「淡水」という街に

有馬哲夫の『CIAと戦後日本』の第二章に「重光葵は なぜ日ソ交渉で失脚したのか」という文章がある。それを読むと、孫崎享が『戦後史の正体』で描く「対米自主外交のヒーロー」という姿とは違う、もう一人の重光葵の姿が、つまり「対米自主外交のヒーロー」…